Voice of America Special English のディクテーション
前のページで述べた学習法の条件をすべて満たすのが、Voice of AmericaのSpecial Englishです。このディクテーション学習プログラムが優れた英語学習プログラムであるかどうかを検証するために、 1996年12月、早稲田大学の三枝幸夫元教授グループは、次のような実験を行いました。
前のページで述べた学習法の条件をすべて満たすのが、Voice of AmericaのSpecial Englishです。このディクテーション学習プログラムが優れた英語学習プログラムであるかどうかを検証するために、 1996年12月、早稲田大学の三枝幸夫元教授グループは、次のような実験を行いました。
VOA Special English NewsのディクテーションとTOEICスコアの統計調査
まず、いろいろな英語能力レベルの被験者129人にTOEICを受けてもらいました。 TOEICスコアは、最高点者が890点、最低点者が220点でした。そして、この人たちに、次のページに示した条件でSpecial Enghshによる10分間のVOAニュースをディクテーションしてもらいました。
ディクテーション学習調査の方法と条件
1. 10分のニュースを60分で書き取る。
各被験者はそれぞれに支給されたテープレコーダーを用いて、 60分のあいだは何度でも繰り返してテープを聞き直すことができ、聞き取ったままにカタカナ書きしても、辞書を見ながら正しいつづりで書いても構いません。自分で固有名詞だと思う単語はスペルアウトする必要はなく、スラッシュで代用できることにしました。
2.さらに75分かけて清書する。
60分間のディクテーションが終わると、次に、 75分かけて清書してもらいました。この時点ではテープレコーダーを使うことはできません。書き取った自分のメモと意味、文法力を頼りに清書していきます。この調査のときは全員手書きにしてもらいましたが、もちろん、パソコンやワープロに入力しても構いません。
この実験の目的は、被験者のTOEICスコアとディクテーション正答率との間にどのような相関関係があるかを調査することでした。もしTOEICスコアとディクテーション正答率とのあいだに高い相関性があるとすれば、VOAディクテーションプログラムは、TOEIC同様、英語能力を正確に評価測定できることが証明されたことになります。それと同時に、このプログラムを使って効果的に学習すれば、英語能力を伸ばすことができると予測されます。つまり、学習方法が簡単でもありますから、自己学習プログラムとして適していることが証明されることになります。
【参加者129人のTOEICスコア分布】
最高点がトータル890点で、最低点が220点でした。そして、下の表のように、まんべんなく分布しています。 TOEICスコアは各セクションが5-495点、トータルが10-990点です。
セクション別スコア分布 トータルスコア分布> スコア範囲 リスニングスコア人数 リーディングスコアの人数 スコア範囲 人数 435~495 13 2 865~990 3 355~430 24 19 705~860 25 ………………………………………………………………………………………………………………… 300~350 31 13 600~700 18 250~295 21 20 500~595 32 200~245 20 31 400~495 19 150~195 16 23 300~395 23 5~145 4 21 10~295 9
【参加者129人のディクテーションの正解率】
ディクテーションの正解率の検証の結果、当初の予測通り、 TOEICスコアの分布と同じように、ディクテーションの正解率も、最高98.21%と最低9.28%のあいだに、まんべんなく分布していました。正解率データの平均値の95%を信頼限界として設定し、予測誤差がこの区間を超えたものを機棚勺に外すことにしました。この結果、 129人の中から8人を外し、 121人のデータを検証しました。
そして、ディクテーションの正解率とTOEICスコア(-英語能力)のあいだにはな関係があり、その相関係数は次のようになることが分かりました。
【ディクテーションの正解率とTOEICスコアの相関係数】
相関係数は次のとおりになります。相関係数は100%相関性があるということですから、下の数値がいかに高いかがお分かりいただけると思います。
TOEICのListeningとの相関係数 -0.830
TOEICのReadingとの相関係数 -0.825
TOEICのTotalとの相関係数 → 0.872 (ナラボー ・プレスHPの三枝教授の記事より引用)
【正解率とTOEICスコアの関係】
こうした条件の下でディクテーションした場合の正解率は、TOEICスコアに換算できることが、上記の調査結果から判断できるというわけです。そして、ディクテーションの正解率とTOE】Cスコアとの換算表は次のようになります。
| 正解率(%) | 20 | 25 | 30 | 35 | 40 | 45 | 50 | 55 | 60 | 65 | 70 | 75 | 80 | 85 | 90 |
| TOEICスコア (トータル) |
300 | 330 | 370 | 400 | 440 | 470 | 510 | 540 | 580 | 610 | 650 | 690 | 720 | 760 | 800 |
上の表からおもしろい結果(一致)が分かります。ディクテーションの正解率のほぼ10倍がTOEICスコアになっていることにお気づきでしようか。
関連サイト
VOA の公式サイトVOA Special English のページ
放送内容、放送スケジュール、単語リスト・ページなどへジャンプできます。
