カリフォルニアの青い空 ― 32.スピード違反で切符(反則金納付)を切られる。

 ワイパーの不具合で違反切符を切られてから数週間経った頃、今度はスピード違反で検挙された。

 アパートから友人の家に行くのに、少し急いでいた。後ろから警告灯を点灯させて近づくパトカーを見て、すぐに路肩に車を停めて待った。
 このようなとき、命令されるまで車から降りてはいけないと言われている。

 私の車のすぐ後方にパトカーを停め、警察官が2人下りてきた。1人が私の運転席のドアの横に立った。私の車にはクーラーなど付いていないので、窓はいつも下げたままである。
 レーダーで計測しており、あなたの車が制限速度を超えて走っていたというようなことを告げられ、免許証の提示を求められた。そして、このときは確か、車から出るように言われた。

 アメリカでは、尋問を受けるときに内ポケットに手を入れたり、車のグラブボックスに手を入れたりして、武器を取り出すと誤解を受けるような行為をしてはいけないとされる。

 路肩に停めた車の横に立ち、警察官(2人のうちの1人)が違反切符を書くあいだ手持ち無沙汰だったため、私はうっかりドアを開け、中のコンソールボックスを見ようとした。

 途端、もう1人の警察官が Stop it! と言った。

 その警官は銃に手をかけただけだったのか、あるいは銃を抜いて私に向けたのかはよく覚えていないのだが、間一髪のところだった。それはビックリした。

 私はとっさに両手を挙げたように記憶している。

 私の日本人の先輩には、威嚇発砲された人がいる。

 その先輩の話によると、こうだったそうだ。
 
 車でアパートに帰っていると、後ろからパトカーがサイレンを鳴らしながらやって来た。それは分かっていたのだが、「自分の車ではないだろう」と暢気にかまえ、そのままアパートまで走って駐車場に車を入れ、降りて歩き始めたところで発砲されたそうだ。

 そこでようやく,追跡されていたのは自分だったのだと気づき、両手を挙げて待ったと話してくれた。

 前回のワイパーの不具合での違反切符は、言わば warning (警告)だった。しかし今回は、完全な違反であり、裁判所に反則金を納めに行く必要があった。いろいろと面倒なことになってもいけないので、早速次の日、裁判所に納付に行ったのだった。

 アメリカに滞在中、反則金を払うような違反は、この1回のみだった。

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