we’re toast ― アメリカ映画で使われた表現

アメリカ映画で使われた重要表現を学習しましょう。
この we’re toast という表現は、Netflix で配信中の The Social Dilemma(邦題は『監視資本主義:デジタル社会がもたらす光と影』)の中で出てきます。今では YouTube でも見られるようです。

 動画は、ここにあります。
https://learningenglish.voanews.com/a/6001952.html

字幕の表現を見ていきましょう。

Welcome to English @ the Movies – American Classics where we teach you American English heard at the movies.
「『映画の英語 ― アメリカの名作』にようこそ。ここでは、映画に使われたアメリカ英語について学習します」

In the Netflix movie “The Social Dilemma, technology experts explain the tools they created for big social media services that influence society.
「Netflix の映画『監視資本主義:デジタル社会がもたらす光と影』では、科学技術の専門家たちが、社会に影響をもたらす巨大なソーシャル・メディア・サービスのために自分たちが作り出したツールについて説明しています」
 social media service というのは、フェイスブックやツイッターなどのSNS のことです。日本では SNS(social networking service)が一般的ですが、アメリカでは social media service のほうがよく使われるようです。

They say the technology can control people behavior spread false information, keep people dependent on their services, and hurt our mental health.
「彼らは、テクノロジーは人の行動が偽情報をまき散らすのを制御し、ネット依存にさせ、メンタルヘルスを阻害することができると言っています」
 ここに出てくる単語のほとんどは、カタカナの日本語としてよく使われるものばかりで、日本語に訳しにくいですね。
 keep people dependent on …の部分は<keep +人+形容詞>の第3文型になっています。

Listen for the words “we’re toast.”
「という表現を聞いてみましょう」
 listen for … は listen to … に比べて「じっくりと聴く」というニュアンスです。

If technology creates mass chaos, loneliness, more polarization, more election hacking, more inability to focus on the real issues, we’re toast.
「もしテクノロジーが大混乱を引き起こし、より分極化し、より多くの選挙妨害が起き、本当の問題に集中する能力が欠けて行くことになったら、私たちはトーストですよ」
 mass chaos は「大混乱」。chaos は日本語で「カオス」と言いますが、発音は[ケイオス]です。
 polarization は「両極性」ということですが、more polarization は「分極化」つまり「格差社会が進む」ということです。
 election hacking は「選挙妨害」。
 inability は ability の反対語。
 toast はあとで説明します。

What do you think “we’re toast” means?
「we’re toast はどういう意味だと思いますか」

(A) We are in need of more education
「私たちにはもっと教育が必要です」

or (B) We are in trouble and facing destruction or defeat
「あるいは、(B) 私たちは問題に巻き込まれ、破壊や敗北に直面している状態です」

Listen again.
「もう一度聴きましょう」

The answer is (B) We are in trouble and facing destruction or defeat.
「答えは『(B) 私たちは問題に巻き込まれ、破壊や敗北に直面している状態です」です」
 in trouble は「問題に巻き込まれて」という副詞節で、よく使われる表現です。
 face は「(問題などに)直面する」。
 destruction は「破壊、壊滅状態」。
 defeat は「敗北」。

Toast is bread that has been browned in direct heat.
「トーストは、熱を直接浴びて茶色く焦げたパンです」
 brown は動詞として使われています。

In the movie “The Social Dilemma,” experts suggest that we can save the best parts of social media and do away with the worst ones to avoid becoming toast.
「『社会的ジレンマ』という映画では、専門家たちが社会メディアの最もよい部分を残し、最も悪い部分からを遠ざけることでトーストになるのを避けられると言っています」

 toast には「ダメになって、運が尽きて」という意味の形容詞の働きがあります。You are toast. と言うと、「お前はもうダメだ、もうおしまいだ」という意味です。

And that’s English @ the Movies.
「映画で英語表現でした」

 動画の下にセリフが表示されますので、一時停止しながら、音声と確認しながら学習しましょう。

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