tongue を使ったイディオム。

tongue は「言語、話す能力」というイメージ。【例】mothere tongue「母語」

tongue in cheek軽い冗談で、(冗談のつもりで)本心とは裏腹に、軽く皮肉って」
I was speaking tongue in cheek when I said the painting was trash.
「その絵はゴミだと言ったのは軽い冗談だったんだ。」

【類】pull one’s leg「…をかつぐ、…に一杯食わせる」

have a loose tongue 「(秘密などを)不用意にしゃべる、口が軽い
You can’t have a loose tongue since you’re my secretary.
「君は僕の秘書なんだから、何でも不用意にしゃべってはダメだよ。」

 haveは口語では have got になることが多い。
【類】watch one’s mouth「言葉に気をつける」
   hold one’s tongue「黙っている」⇒ 私的なことに口出ししないように言うときに使う。命令文で使うことが多い。
【注】lose one’s tongue「(驚きや恥ずかしさで)口がきけなくなる」

on the tip of one’s tongue「(名前や言葉などが)喉まで出かかって、言葉が出かかって」
Oh, rats! Her name is on the tip of my tongue.
「ああ、いやだ。彼女の名前は喉まで出かかっているんだが。」

 tipは「先」で、the tip of one’s tongue は「舌先」ということ。「舌先三寸」は a glib tongue と言う。
【類】slip one’s mind「うっかり忘れる、失念する、ど忘れする」

a slip of the tongue「つい口がすべること、言い間違い、失言」
Ted, sorry I called you Fred. It was a slip of the tongue.
「テッド、ごめんなさい。あなたをフレッドって呼んで。ちょっと言い間違ったの。」

 tongue の代わりに lip を使うこともある。また、pen を使うと「書き間違い」という意味になる。
【類】bite off one’s tongue「悔やむ」⇒ 言ってしまったことを悔やむということ。
【注】bite one’s tongue「じっと耐える」⇒ こちらは言いたいことを我慢すること。

bite one’s tongue「唇をかんでこらえる、じっと耐える」
I wanted to yell back at my boss, but I bit my tongue.
「上司に怒鳴り返したかったけど、ぐっとこらえて我慢したよ。」

 日本語では「唇をかむ」だが、英語では「舌をかむ」となる。
【反】let it rip「(暴動・感情などの)おもむくままにする」
【類】grit one’s teeth「歯を食いしばってこらえる」
【注】bite off one’s tongue「言ってしまったことを悔やむ」

wag one’s tongue「ぺらぺらしゃべる、しゃべりまくる」
Mary’s just wagging her tongue. Forget it.
「メアリーはただ訳もなくしゃべっているだけだよ。気にしないで。」

 wag は「(前後・左右に)振れる」という意味。犬がしっぽを振るという場合などに使う。この熟語は「意味もなくただしゃべる」という意味合い。
【類】One’s tongue wags.「…はおしゃべりだ」

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