アメリカ映画に使われた表現 ― snap out of it

アメリカ映画で使われた重要表現を学習しましょう。
今回の表現は、1987年のアメリカのロマンティック・コメディ映画 Moonstruck『月の輝く夜に』で使われた snap out of it です。

 動画は、ここにあります。
https://learningenglish.voanews.com/a/5488124.html

 主演はシェールで、アカデミー賞では「主演女優賞」を獲得。母親役のオリンピア・デュカキスが「助演女優賞」を受賞しています。また、ニコラス・ケイジも出演しています。
 動画に出てくる字幕の表現を見ていきましょう。

“Snap out of it” is a line from the 1987 movie Moonstruck.
「Snap out of it は1987年の映画『月の輝く夜に』からのセリフです」

The film is a funny love story set in Brooklyn, New York.
「この映画はニューヨークのブルックリンを舞台にしたラブコメディです」
 set in 以降は、前の a funny love story を後置修飾する過去分詞句です。

Loretta, played by Sher, finds herself in a difficult situation when she and the brother of the man she plans to marry fall in love.
「シェールが演じるロレッタは、結婚しようとしている男性の弟と恋に堕ちてしまい、やっかいなことになってしまったと感じます」
 長くて複雑な構文になっています。when 以降の主語は she and the brother of the man she plans to marry です。she plans to marry が、前の the man を修飾しています。目的格の関係代名詞が省略されています。marry と fall という2つの動詞が並んでいることから考えましょう。

Listen for the words “snap out of it,”
「snap out of it という表現を聴いてみましょう」
 listen for は「耳を澄まして聴く」という意味です。

I’m going to marry him.Do you hear me?
「私は彼と結婚するのよ。分かってる?」
 marry は他動詞で、目的語が直接続きます。Do you hear me? は、相手の理解を確かめるときによく使います。

Last night never happened, and I’m going to marry him, and you and I are going to take this to our coffins.
「ゆうべのことはなかったのよ(忘れましょ)。 私は彼と結婚するの。そして、このことは二人とも墓場まで持っていくのよ」
 「墓場まで持っていく」は、同じ考え方なんですね。英語では「棺桶」ですけどね。
 また、last night を名詞句として使い、主語になっています。

I can’t do that.
「そんなことはできないよ」

Why not?
「なぜできないの?」
 ここでは「なぜ not なの?」という意味で使っていますが、「そうしましょう」という意味でもよく使われます。

I’m in love with you.
「君を愛してしまったんだ」
 ここで、表題の表現が使われます。

Snap out of it!
「目を覚ますのよ」
 「(悩みなどを)吹っ切る、目を覚ます、早く元気を取り戻す」という意味で使います。

I can’t.
「できないよ」

Sometime, a person can snap out of feeling sad or even happy. But Loretta and Ronny discover it is difficult to snap out of feeling in love.
「いつか、人は悲しみや幸せなどを感じることから抜け出すことができます。しかし、ロレッタとノニーは愛し合うことから抜け出すのはむずかしいことが分かりました」


 動画の下にセリフが表示されますので、音声と確認しながら学習しましょう。

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