NULLARBOR PRESS

ディクテーション学習について

 ディクテーションという学習法があります。これは、英語を聞きながら聞こえてくる英語を一語一句残らず書き取るだけの極めて単純な学習法です。「音声を文字にする」というだけの作業のため、大して効果があるとは思えないと主張する人も多いようです。しかし、英文を書き取る作業の過程には、実にたくさんの要素が含まれており、私どもの調査で、ディクテーションの正解率とTOEICスコア(=英語能力)のあいだには非常に高い相関関係があることが証明されました。つまり、「ディクテーションの正解率からTOEICスコアが予測できる」ということです。また、インターネットを通じて、多くの方々にディクテーションを基本とした学習モニターをしていただきました。そして、その方々の学習結果から、ディクテーションは非常に効果的な学習法であることも判明しました。

ディクテーションの方法と効用

ディクテーションの基になるのは、音声だけです。その音声だけの状態から、どこが文の始まりで終わりなのかを判断しなければなりません。ポーズを手がかりにすることもできますが、文法力がないと、文の初めや終わりを確実に判断できません。また、大文字にすべき単語、ハイフンを付けるべき位置、コロンやコンマの使い方など、その他の記号の位置や用法も知っておかなければなりません。こうしたところに、高度な文法力やライティング力が要求されます。

文法力をブラッシュアップする
 英単語にはたくさんの同音異綴語や紛らわしい発音の単語があります。こうした単語は、音声上はまったく同じに聞こえたり、すぐには判断できない発音で聞こえたりします。こうした場合には状況判断がポイントとなります。また、ふつうのスピードの英語では、「弱化」や「消失」と言われる音がはっきり聞こえない状態、「連結」と言われる音のつながり、他の発音にまぎれて別の発音に聞こえてしまう「同化」など、リスニングを困難にするさまざまな現象が起こります。こうした紛らわしい音声も、文法力があればそこを補って理解することができるのです。つまり、ディクテーション学習を続けることによって、リスニング力だけでなく、文法力、構文力、リーディング力が備わってくるのです。

英語の総合力を上げる
 ディクテーションは一見、物理音の聞き取り作業の世界から出ていないように思えますが、実はこのようにさまざまな要素を求められるため、Listening Comprehension能力(聴いて状況を判断し内容を理解する力)の養成を含め、リーディング力、ライティング力、文法力などをブラッシュアップするのに最も効果的なトレーニング法だと言えるのです。

ディクテーションの学習方法

それでは、ディクテーションの学習法を具体的に説明していきましよう。

1. スクリプトが入手できる英文を使う。
 自己学習でディクテーションする場合、ディクテーションした自分の英文が正しいかどうかを確かめる必要があります。ですから、スクリプトは絶対に必要です。スクリプトが入手できる英文をディクテーションしましょう。

2. 「脱落」や「弱化」の少ないものを使う。
 脱落や弱化が頻繁に起きるような英語、つまりナチュラルスピードの映画のセリフなどは、ディクテーションにはあまり適していません。脱落や弱化が生じている箇所は、物理的にも音声がないことが多いのです。上級者になると、このように物理的に音声がない部分も聞き取ります。なぜでしようか。上級者は実際に音声がない部分でも、前後から内容を判断し、発音されていない音声を補って、頭の中で英文を再構築して聞いているからなのです。 しかし、初期の学習者は、脱落して聞こえにくい部分を聞き取ろうとするあまり、その1か所だけを集中して聞こうとすることがよくあります。物理的に発音されていない部分はもともと音がないわけですから、細かく区切って聞こうとすれば逆に聞こえないのです。ですから、初期のうちは、物理的に音声が脱落していないものを使って学習するほうが効果的です。

3. フレーズごとに区切って聞く。
 4~5語くらいのフレーズを目途に区切りながら聞き、それを書き取っていきます。文単位のようにあまり長いスパンで聞くと記憶できないため、何度も同じ場所を聞き直してしまい、効率がよくありません。フレーズごとに区切って聞くということは、逆に言うと、単語単位のように、あまりに細かく区切らないということにもなります。ある部分が聞き取れないからといって細かい部分を繰り返して聞いても無駄です。と言うのは、 「脱落現象」で聞こえない部分は、実際には音になっていないからです。 実際に音になっていない部分は、いくら繰り返して聞いても聞こえません。 voice of AmericaのSpecial Englishは、意味単位のフレーズごとに絶妙なポーズが施されています。このポーズを手がかりに区切って聞くと、意味単位で理解でき、また繰り返し聞くときに止めるところが分かりやすいのです。

4.手段は問わない。
 クラス内で指導者がいて何らかの制約を付けてディクテーションする場合は別ですが、自己学習でディクテーションする場合は、辞書を引く、インターネットで検索する、友人やnative speakerにたずねるなど、基本的には何をしても構いません。

5.身近な話題、新しい話題を選ぶ。
  英語学習で最も重要なことは持続です。長く続けるためには、興味が持てて、しかも自分の勉強や仕事に役立つものがよいでしよう。この点、ニュースは毎日違った内容を流してくれますし、興味を持続させてくれます。

TOEIC® L&R TEST スコア予測のやり方

 VOA Special Englishの10分間のニュースを利用し、自分のスコアを予測してみましょう。 以下の手順に従って作業を行ってください。

10分間のニュースを60分で書き取る。

 10分のニュースを60分かけて書き取ってください。直接、テキストボックスに文字を打っても、メモ帳に打ち込んだものをコピーしても構いません。また、手書きで書いたものを、後でゆっくり打ち込んでも構いません。 このあいだは、音声を何度も繰り返して聞いたり、辞書を見たりしても構いません。
!数字はすべてスペルアウトしてください。アラビア数字で書くと、正解率が悪くなります。

75分かけて清書する。

 60分経過したら、音声を聞くことはできません。60分かけて聞いたりメモを取ったりした内容から、前後関係を判断したりして英文をこしらえていきます。音声を聞くことはできませんが、辞書を見たりインターネットで調べたりという作業はできます。自己採点はパソコン上で行いますので、文書はパソコンに入力しておくのがよいでしょう。

文書を送信し、自動採点する。

 清書を始めて75分が経過したら、書き取り作業あるいはパソコンへの入力作業を止めて、文書をテキストボックスに貼り付け、送信してください。 正解率と不正解の単語が示されます。表示された正解率を次の換算表に当てはめ、ご自分のTOEICスコアを予測してみましょう。

Voice of America Special English のディクテーションの実験とその結果

 以上の学習法の条件をすべて満たすのが、Voice of AmericaのSpecial Englishです。このディクテーション学習プログラムが優れた英語学習プログラムであるかどうかを検証するために、 1996年12月、早稲田大学の三枝幸夫元教授グループは、次のような実験を行いました。

VOA Special English NewsのディクテーションとTOEICスコアの統計調査

 まず、いろいろな英語能力レベルの被験者129人にTOEICを受けてもらいました。 TOEICスコアは、最高点者が890点、最低点者が220点でした。そして、この人たちに、次のページに示した条件でSpecial Enghshによる10分間のVOAニュースをディクテーションしてもらいました。

ディクテーション学習調査の方法と条件

1. 10分のニュースを60分で書き取る。
 各被験者はそれぞれに支給されたテープレコーダーを用いて、 60分のあいだは何度でも繰り返してテープを聞き直すことができ、聞き取ったままにカタカナ書きしても、辞書を見ながら正しいつづりで書いても構いません。自分で固有名詞だと思う単語はスペルアウトする必要はなく、スラッシュで代用できることにしました。

2.さらに75分かけて清書する。
 60分間のディクテーションが終わると、次に、 75分かけて清書してもらいました。この時点ではテープレコーダーを使うことはできません。書き取った自分のメモと意味、文法力を頼りに清書していきます。この調査のときは全員手書きにしてもらいましたが、もちろん、パソコンやワープロに入力しても構いません。

実験の結果

この実験の目的は、被験者のTOEICスコアとディクテーション正答率との間にどのような相関関係があるかを調査することでした。もしTOEICスコアとディクテーション正答率とのあいだに高い相関性があるとすれば、VOAディクテーションプログラムは、TOEIC同様、英語能力を正確に評価測定できることが証明されたことになります。それと同時に、このプログラムを使って効果的に学習すれば、英語能力を伸ばすことができると予測されます。つまり、学習方法が簡単でもありますから、自己学習プログラムとして適していることが証明されることになります。

【参加者129人のTOEICスコア分布】
 最高点がトータル890点で、最低点が220点でした。そして、下の表のように、まんべんなく分布しています。 TOEICスコアは各セクションが5-495点、トータルが10-990点です。

セクション別スコア分布 トータルスコア分布
スコア範囲 リスニングスコア人数 リーディングスコアの人数 スコア範囲 人数
435~495 13 2 865~990 3
355~430 24 19 705~860 25
…………………………………………………………………………………………………………………
300~350 31 13 600~700 18
250~295 21 20 500~595 32
200~245 20 31 400~495 19
150~195 16 23 300~395 23
5~145 4 21 10~295 9

【参加者129人のディクテーションの正解率】
 ディクテーションの正解率の検証の結果、当初の予測通り、 TOEICスコアの分布と同じように、ディクテーションの正解率も、最高98.21%と最低9.28%のあいだに、まんべんなく分布していました。正解率データの平均値の95%を信頼限界として設定し、予測誤差がこの区間を超えたものを機棚勺に外すことにしました。この結果、 129人の中から8人を外し、 121人のデータを検証しました。
 そして、ディクテーションの正解率とTOEICスコア(-英語能力)のあいだにはな関係があり、その相関係数は次のようになることが分かりました。

【ディクテーションの正解率とTOEICスコアの相関係数】
 相関係数は次のとおりになります。相関係数は100%相関性があるということですから、下の数値がいかに高いかがお分かりいただけると思います。

TOEICのListeningとの相関係数 -0.830
 TOEICのReadingとの相関係数 -0.825
 TOEICのTotalとの相関係数  → 0.872 (ナラボー ・プレスHPの三枝教授の記事より引用)

【正解率とTOEICスコアの関係】
 こうした条件の下でディクテーションした場合の正解率は、TOEICスコアに換算できることが、上記の調査結果から判断できるというわけです。そして、ディクテーションの正解率とTOE】Cスコアとの換算表は次のようになります。

【正解率とTOEICスコアの関係】
TOEICスコア(トータル)
20 25 30 35 40 45 50 55
300 330 370 400 440 470 510 540
60 65 70 75 80 85 90
580 610 640 690 720 760 800

上の表からおもしろい結果(一致)が分かります。ディクテーションの正解率のほぼ10倍がTOEICスコアになっていることにお気づきでしようか。

参考資料:ディクテーション学習

過去のディクテーション学習の参考資料

2002年3月から7月初めまでの 朝日出版社の雑誌 『パワーアップリスニング』において、VOA SPECIAL ENGLISH を使ったディクテーション学習のモニターをしていただきました。以下はその分析結果です。

「TOEICに挑戦」 参加者のディクテーションの正解率の推移

参加者のディクテーションの正解率の推移をグラフにして掲載してあります。
指導コメントもついています。学習の参考にしてください。

木本さんの正解率の推移

神戸市の木本忠雄さん(33歳)は,Voice of America Special English のディクテーションの面白さにはまってしまった人です。下のグラフに示したように、ほぼ毎日 Voice of America Special English news の1つ (約1分) のニュースを約 30 分かけてディクテーションし,その結果を 「ディクテーション自動採点システム」 を使って,正解率をチェックしています。  

下のグラフを見てください。11 月 16 日までとそれ以降とがまるっきり違った傾向を見せていることに気づかれるでしょう。11 月 16 日までは 「聞き慣れない固有名詞が出てくると、文の構造自体がわからなくなることがあった」 と本人も言われているように、文の構造自体を音声に惑わされていた状態です。

これが 11 月 19 日以降になると、正解率のばらつきが見られなくなり、安定してきています。つまり、固有名詞と他の品詞との区別がはっきりできるようになったということです。ニュース英語のなかで固有名詞の占める割合はそんなに多くありませんから、固有名詞と他の品詞との区別がつけられるようになるだけで、ずいぶんと気が楽になるはずです。こうなると、文の構造や文法の再構築ができるたびに楽しくなってきます。
(くわしいことは 『POWER-UP LISTENING』 2002年2月号で。)

アヒルさんの正解率の推移

アヒルさんのディクテーションの正解率の推移です。
12月13日に 「何かが抜けたような感じ。今までとはまったく違って聞けた」 というメールをもらいました。確かに,12月13日以降のグラフとその前が丸っきり違っていることが分かります。「きもと」 さんの場合と同じです。

このように,ディクテーションを続けていると,どこかで 「スポッと抜ける」 感じがするはずです。皆さんも続けましょう。

「なるみ」 さんの正解率の推移

「TOEIC挑戦」 参加者の3人目 「なるみ」 さんのディクテーションの正解率の推移です。
12 月8日までは正解率が上下していますが,その後は一定して上昇調です。11 月 17 日と 19 日ではちょうど 10 %の違いがありますが,送られてきた 「解答」 と 「余分な単語」 から判断しますと,いちばんの原因は,ニュースの長さだと思われます。もうひとつの原因は,正解率の高いニュースには固有名詞が多く使われていたことだと思います。

「なるみ」 さんの解答から,ちょうど 『Power-Up Listening』 の次号,2002 年2月号 (1月7日発売予定) の 「リスニングのコツ」 で扱っている現象に惑わされている面があることが分かりました。つまり 「ストレスの置かれない母音は消失しやすい」 という現象です。include を clude と聞いているところがありました。
また,「前の単語の語尾と次の単語の語頭が同じ子音の場合,前の単語の語尾が消える」 という現象にも悩まされています。Officials say ... などです。officials say の場合は,say に 「3単現の s 」 が付いていませんから,複数形だと判断しましょう。この判断は,前に述べたように,音声を聞かない状態の時にするようにします。
同じ子音でなくても,似た子音の場合も同じような現象が起きます。records the actions というような場合の records の語尾です。the に引きずられて消えたり弱くなったりして聞こえないことがあります。

このように考えていくと,ディクテーション学習は,自分の弱点がよく分かる学習法だとお分かりいただけると思います。「ディクテーション自動採点システム」 を使ったとき,採点結果のページで正解率のすぐ下に 「余分な単語」 として間違った単語が表示されます。これは重要なポイントですから,正解率だけを見てすぐにページを閉じないで,「余分な単語」 を書き出して,正解のスクリプトと照らし合わせ,復習してください。

Anne さんの正解率の推移

TOEIC 挑戦参加者である Anne さんのディクテーションの正解率の推移です。
Anne さんは12月に入ってから参加した人で,非常に熱心な学習者です。

グラフを見ると,今までの3人と同じように,10 回目あたりまでは激しい上下を見せていますが,そのあとは高いところで安定してきています。12 月 26 日だけがストンと落ちています。この時,ご本人は次のようなコメントを添えて採点しています。
「この課題はなんだかとても難しく感じました。イメージが湧かなかったのです。だらだら時間をかけても堂々巡りのまま終わるような気がしてしまって中途半端なまま答え合わせをしてしまいました。ちょっと不本意な結果です。」

Anne さんがこの日にディクテーションしたのは 12 月4日の 「ニュース2」 です。解答とスクリプトを比べてみましたが,「堂々巡り」 のイライラ度が伝わってくるような解答でした。例えば,an earlier disputes や end a talks のように,an や a があるのに複数形にしてしまったりという個所があります。平常心の時はたぶん見直しで気が付くレベルです。こんな時は 「こんな時もあるさ」 くらいに考えて気分転換しましょう。ニュースの内容によっては,例えば自分に興味がないニュースとか自分の分野ではないニュースなどでは極端に正解率が悪くなることもあるでしょう。逆に言うと,このことは,「物理音声の認識」 から 「内容の認識」 に変化しつつあるということですから,それだけ進歩したということなのです。


「るんるん」 さんの正解率の推移

初めのうち (2001年11月~12月初め) は高い正解率で推移していたのが,後半 (12月半ば以降) に逆に低くなっています。これは,もちろんリスニング力 (英語力) が落ちたわけではありません。このくらいの期間で英語力が落ちることはあり得ません。たぶんこの現象は,ディクテーションに慣れてしまったためでしょう。つまり、慣れてしまったため,最初は熱心に聞いて細かく調べていたのが,慣れたために,やや雑になってしまったということではないでしょうか。それと,気が付いたのが,連続してディクテーションした時は少し上がっているのに,時間を空けると下がってしまっているということです。これからも,継続して学習することの大切さが分かるのではないでしょうか。


Bagus さんの正解率の推移

現象がややつかみにくいグラフになってしまいました。ほぼ交互に上下しています。推測できることは,「前に悪かったので今度は頑張ろう」 と時間をかけてディクテーションをした結果,正解率が上がり,次は少し安心して下がるという繰り返し現象かもしれません。ただ,それぞれのディクテーションの間が空き過ぎていることは否定できません。やはり,もっと頻繁に継続してディクテーションすれば,今まで掲載したほかのグラフのように安定した正解率になるだろうとは思います。

morio さんの正解率の推移

この方は 『パワ・リス』 の参加者ではありませんが,熱心にディクテーションをなさっている方です。お名前が分かりませんので,メールアドレスの 「@マーク」 の前だけを取り出してお名前としました。日付を見ると,ほぼ毎日続けてディクテーションしていることが分かります。その分,途中から揺れが小さくなっていると言えるでしょう。やはり,継続の重要性がお分かりいただけると思います。

 

 

ディクテーション学習 参考資料2

2002年3月から7月初めまでの 朝日出版社の雑誌 『パワーアップリスニング』において、VOA SPECIAL ENGLISH を使ったディクテーション学習のモニターをしていただきました。以下はその分析結果です。

ディクテーションの頻度と正解率の上昇角度

参加者のディクテーションの結果をグラフで表示してみましょう。頻度と正解率の上昇の角度が分かるように、時期は全員同じにしてあります。点が多いほうが頻度が高い人です。頻度 (間隔を開けないこと) に比例して正解率の上昇角度が鋭くなるのが分かるかと思います。これは、ひとつには頻度が増えるにしたがって耳が慣れることが挙げられます。また、ディクテーションの題材にニュースが使われていて、同じ内容のニュースが何日か続くことが多いということも要因のひとつです。

Voice of America の Special English では、使用する基本単語を決めていて、それをホームページでも紹介しています。その単語の使用率はほぼ 80% になります。残りの 20% はニュースの内容によっていろいろな単語が使われます。基本単語は 1,500 語くらいで、私たちが中学や高校1年くらいまでに学習する単語ばかりですから、聞き取って理解しやすいのですが、残りの 20% は、何万もの単語の中から使われるために、私たちには理解できないことが多いのです。

しかし、何日か続けて聞くと、同じ単語が繰り返し使われることがあり、聞き取りやすくなってくるのです。この単語が 「積み重ね」 として蓄積されていき、学習者の 「基本単語」 となっていきます。

こうしたことから、頻度を上げてディクテーションすると正解率が上がり、結果として実力が付いていくというわけです。

 

TOEIC®テスト 学習モニター結果

概  要

2002 年9月から 2003 年1月までに学習モニターを実施しました。
学習開始前にまず1回目の TOEIC® テストを受験し、2~3か月間下記の3コースのいずれかの学習をした後、2回目の TOEIC® テストを受験してスコアがどう変化するのかを見てみました。
*なお当モニター企画は、学習方法・累計学習時間などにノルマは設定しましたが厳守する義務はなく、厳密な統計ではございません。

  • 英単語徹底トレーニング 500 点目標コース
    弊社販売教材の『英単語徹底トレーニング 500 点目標コース(完全版)』を用いて、TOEIC® テストの実践形式で英単語を習得した学習コース。
  • ディクテーションコース
    弊社ホームページ提供の VOA ディクテーション学習プログラム を用いて、文法力、ライティング力、リスニング力、時事英語などを中心に総合的な英語学習を行った学習コース。
  • クリック・リーディングコース
    弊社ホームページ提供のクリック・リーディング学習プログラムを用いて、リーディング力を中心に鍛えた学習コース。

スコア結果一覧表

* 表中の各モニターのお名前をクリックすると、それぞれの詳細にジャンプします。

《英単語徹底トレーニング 500 点目標コース》

  9月受験 11月受験 伸びとバランス
Listening Reading Total Listening Reading Total
鈴木(美)さん 235 285 520 280 310 590 +70 / L<R
川原さん 240 210 450 330 250 580 +130 / L>R
菅原さん 410 360 770 415 350 765 -5 / L>R
  11月受験 1月受験  
坂本さん 390 260 650 350 305 655 +5 / L>R
東山さん 320 255 575 325 265 590 +15 / L>R
多田さん 400 305 705 380 325 705 ±0 / L>R
新村さん 235 130 365 295 205 500 +135 / L>R
佐藤さん 375 320 695 425 385 810 +115 / L>R
井上さん 400 260 660 425 320 745 +85 / L>R
中端さん 410 290 700 430 310 740 +40 / L>R
和才さん 370 240 610 315 235 550 -60 / L>R
原さん 400 250 650 410 295 705 +55 / L>R
前田さん 265 245 510 280 185 465 -45 / L>R
加藤さん 335 245 580 325 280 605 +25 / L>R

 

《ディクテーション コース》

  9月受験 11月受験 伸びとバランス
Listening Reading Total Listening Reading Total
柳川さん 415 330 745 450 335 785 +40 / L>R
松岡さん 345 270 615 325 250 575 -40 / L>R
  11月受験 1月受験  
三田さん 385 240 625 320 270 590 -35 / L>R
植松さん 400 340 740 405 300 705 -35 / L>R
山崎さん 305 165 470 230 220 450 -20 / L>R
恩田さん 435 200 635 395 230 625 -10 / L>R

 

《クリック・リーディング コース》

  9月受験 11月受験 伸びとバランス
Listening Reading Total Listening Reading Total
島原さん 270 345 615 340 350 690 +85 / L<R
  10月受験 1月受験  
永嶋さん 420 330 750 410 340 750 ± 0 / L>R
  11月受験 1月受験  
山田さん 320 310 630 305 360 665 +35 / L>R→L<R

担当者コメント

今回点数が惜しくも下がってしまった方もいらっしゃいましたが、決して英語力が落ちてしまったわけではありません。その日の体調や集中力に結果が大きく左右されることもあるでしょうが、スコアが上下に変動しつつも、長い期間で見るとスコアが右上がりであると分かる、というのが英語を学びながら定期的に試験を受ける方たちの通例なのではないかと思います。
英語学習の道は、長く、険しく、曲がりくねったものだと私個人は感じています。楽して先に進んだり、近道をしたりすることは夢物語で、ただ地道に一単語ずつ歩んでいくしかないものだという哲学を持っています。ですので、ずっと続けられるような自分にあった教材や学習方法を見極めてそれを地道にこなすことが大切なのでは、などと考えつつ薄っぺらい人生を歩んで参りました。今回、大変多くの方が途中で脱落されましたが、機会がありましたらぜひまた挑戦してください。この度は多大なご協力をいただきまして、誠にありがとうございました。(佐々木)

TOEIC®テスト 学習モニター結果
各モニターの結果とご感想

英単語徹底トレーニング 500 点目標コース

鈴木(美)さん

 私はモニターの期間、単語ソフトを中心に学習しました。このソフトは、単語のみが繰り返し表示されるのではなく、さまざまな例文といっしょに表示されたり、穴埋め方式にもなっていたり、またリスリングの練習も同時にできたり、と単語を覚えやすく工夫がされていてとてもよかったです。普段なら、単語の学習は3日も続かないところなのに、初めてパソコンを使って学習するということと、2週間おきに進度状況を報告しなければならないということで途中でくじけることなく、集中して1ヶ月で終わらせることができました。終えた単語を全部は覚えてはいませんが、他の英文を読んでいるときにここで学習した単語をたびたび目にし、単語量が増えたことを実感できました。

 TOEIC のスコアは思ったほど伸びませんでしたが、継続できる学習手段を見つけることができたことが、わたしにとって一番の収穫でした。それからというものパソコン学習にすっかり夢中になってしまい、単語以外の英語学習ソフトも購入してほぼ毎日奮闘中です。モニター企画第2段ができたらいいなぁと心の底から思っております。今回参加できて本当に良かったです。ありがとうございました。

川原さん

 私は2002年10月に1ヶ月ロンドンの方に留学しております。ヒアリングはそちらの方が間違いなく影響していると思います。

坂本さん

 CD-ROM での学習について。

 実際の TOEIC 出題形式にあっており、非常に楽しく学習する事ができました。試験の形式になれるという意味ではかなり役に立ったように感じます。実際に、1回目のテストより時間的な余裕がありスコアアップにつながりました。CD-ROM は単に日本語の意味を暗記するだけでなく、単語の定義を英語で理解する事を目標としており随分、英文を読む力にプラスの働きがあったと思いました。 ただ、なれない最初のころはその週の目標学習時間に到達することなく、かなり勉強を億劫に感じられた事も事実です。 最終的には一つのコースをやり遂げようという量として50時間は適切な量と感じま した。 モニターさせていただきありがとうございました。

東山さん

 私は、いつも英文を見ないで音声を聞いた後、それを繰り返して発音していました。 意味がわかって一息で言えるようになるまで、英文は見ないで、何度も聞きました。 そのおかげで、2度目のTOEICでは、ヒアリングが結構聞き取れたような 気がしました。(でも点数はほとんど上がらず…。どうして?)単語力もついた気がします。リーディングもなんとか最後まで目を通せたし。何より、教材が面白くて、飽きずに勉強できたことが良かったと思います。

 大幅な点数アップはありませんでしたが、確実に英語力がついてきたと思います。 このまま続ければ、ちゃんと点数に反映されるのでしょうか?

 その日まで頑張ります!

多田さん

 日頃から単語力不足を実感していたので、今回のモニタに募集し、VOA基本単語と英単語徹底トレーニングを中心に勉強しました。

 ほぼ毎日勉強を続けることにより、TOEIC試験の一週間前には徹底トレーニングも完了させることができ、また、パソコンを使う勉強は非常に興味深く、特に絵や写真を使った勉強法は効率よく行えました。残念ながら2ヶ月の勉強の成果はTOEICのスコアには反映されませんでしたが、次回はディクテーションにも挑戦して、スコアアップを狙ってみます。

新村さん

 とにかく、モニターを始めるのが楽しみで楽しみで仕方なかったのを覚えています。私は、英会話にも通っているので、モニターだけに時間を割くわけにもいかずに、多分、ほかのモニターの方より時間数が少なかったように思います。私は、単語徹底モニターをしていました。比較的知ってる単語もあったので、楽しく学習できたと思います。TOEICでこんなにもスコアが上がったのは、本当にこのモニターに参加したおかげだと思っています。参加したことにより、私自身も勉強する意欲が一層強くなり、勉強リズムも出来上がりました。モニターは終了してしまいましたが、これからも自己学習としてこのソフトを活用して、よりよいスコアを目指したいと思います。どうもありがとうございました。

佐藤さん

1. トレーニング1とトレーニング2の最初のの個所がとても良かった。

2. 500点は持っていたが、真剣に取り組んだ。それによって過去最高点をとることができた。基本的なこともたまには固めることも良いと思った。

3. 実はテストでいつも90%以上であった。現在800点コースのユニット3をやっているが、1と3ユニットで90%未満であった。これによる再学習がとてもよい。くり返しが重要だと思う。フロッピーがないと繰り返しできないのが残念です。

4. 800点コースでは良い例文をテキストの余白に記入して勉強しています。

5. また800点コースではパソコンのサウンドレコーダーを使用して、シャドウイングをしながら勉強しています。とてもためになります。これは毎週土曜日に送信されるナラボープレスのメルマガの VOA ニュースで始めた勉強です。

6. 7月に860点、9月に900点目指してがんばります。

7. 500点コースには誤植や間違いが多かったと思う。800点コースはまだ3ユニットですが少ないような気がする。

井上さん

 500点目標コースのモニターをさせて頂いて思ったことは、最初ディスクと CD-ROM 一枚が送って来た時にはこれで本当に勉強できるのかしらと思ってました。でもやり進めて行くうちにこれはTOEICのすべてのパートをカバーしている事に気がつきました。最初のVocabularyはもちろんの事トレーニングのパートではリスニングの描写問題から長文問題のリスニングまで練習が出来るものでした。私は流れてくる英文をシャドーイングしたり英文を見ないようにしてディクテイションをしたりしてすべての問題が確実に自分のものになるように何度も練習をしました。次のマスターではとにかく速く正確に読んで解いていくという目標をもってやってみました。そのお陰で速読の力がぐーんと上がったと思います。

 なぜなら、リスニングセクションでいつもは速さについて行けずパニックになりそうになっていたのが今回は問題と問題の数秒間に次の問題をちゃんと読む事が出来てました。

先日送って頂いた800点目標コース毎日やってます。5月のTOEICが楽しみです。グラマーのあやふやな所をもう一度きちんとやり直し目標800点がんばります。これからも良い教材を作り続けてください。有り難うございました。

中端さん

 今回は忙しくてこの CD-ROM でしか勉強できていないにもかかわらず、苦手な文法分野もリスニングと同じだけ上がっていたのには正直驚きました。絶対下がっていると思っ ていたのでなおさらです。今度5月にスピーキングテストも受けに行きます。次のTOEICは8月くらいに受けようと思っているのですが、そのときまでに頂いた 800 点コースのほうも終了して目標の850を超えられるようがんばりたいと思います。

和才さん

 大変充実して、かつ短く感じられた2ヶ月でした。毎回のTEST画面では、時間制限があるため程よい緊張感をもって取り組むことができました。Mastering では答える量の多さに苦労しましたが、その分力がついたような気がします。前へ戻って復習できないのが、ちょっと辛かったです。結果的には、2ヶ月後のTOEICのスコアには反映されず残念でしたが、復習をしてまた挑戦したいと思います。

原さん

 私のモニター結果がお役に立てば幸いです。モニターに参加することにより、がんばろうという自分への良い励みとなりました。なかなか自己学習では高い目標意識を持ち続けることが難しいとおもいますがこうした学習に参加することで、積極性が出たように感じます。 ありがとうございました。

前田さん

 始める際に頂いたメールに
「英単語 徹底トレーニング」の名の通り・・・
と書いてあった意味をあまり深く考えずに始めましたが、その言葉の意味に気がつくのにさほど時間はかかりませんでした。Training は全問正解するまで何度も繰り替えし、フレーズを暗記してしまうくらいでした。

 Test→Training→Mastering と進め、やーっと次のユニットに進めるぞと思っていたら、Test に逆戻り。。。。あれれ?なんで?と思いマニュアルを見た所、(それまで見てなかった。)1回目の Test の正答率次第で振り出しに戻るらし事を発見。「え~!!」と叫びたい気持ちを押さえつつ学習していたのを思い出します。なかなか上がれない双六みたい。ですが、それは結局、曖昧に記憶してすぐ忘れるといった無駄を防ぐ事になっていて、ユニットも終盤に近付く頃には、身についている実感が持てました。

 できるだけ、覚えた単語を色々な場面で復習したかったので、私の場合この学習と平行して、インターネットで英字新聞の記事を興味のある部分のみプリントして読んでいましたが、結構覚えたての単語に出くわしました。一つの教材で覚えるより、色々な教材で同じ単語に出くわす度に記憶がよりしっかりしたものになるんだなと実感しました。

学習後、好感触だったにも関わらず前回よりもスコアが落ちた事の反省としては、

  1. 文法問題のトレーニングをまったくやっていなかった事。
    もともと苦手なので逃げ腰。
  2. 長文を読むスピードが遅い。
    1回目の TOEIC test の時はクリックリーディングをほぼ毎日やっていたので、わりと意味がとれましたが、2回目のテストまでの期間はほとんどやっていなかったので読み直しが多かった。
  3. 後半集中力が切れた。
    言い訳かもしれませんが、2回目会場が県立高校で暖房が効かず足先が芯まで冷えてしまった事と、グラウンドで野球部が部活をしていて、試験開始直前までランニングのかけ声がわーわー聞こえていて、開始前の心の準備が出来なかった事が少なからずあると 思います。2回目の会場は最低でした。

他にも色々ありますが、長い道のりとおもって地道に続けていきたいと思います。
今、アメリカにある GIA という学校に留学する事を目標に TOEFL の対策を始めようとしてます。(宝石鑑定士の資格を取る為)173 以上必要で、自分の実力ではかなり高いハードルですが、行く事で得られる「実」の重さを思いながらがんばります。それで質問なのですが、TOEFL 対策の教材を出す予定はないですか?今回モニターした徹底トレーニングのような物があれば、使ってみたいです。モニター中は連絡が遅い学習者であまり良いサンプルではなかったと思いますが、最後までありがとうございました。

ディクテーションコース

三田さん

 モニタの感想ですが、ニュースで使われる単語や、表現方法を覚え、ニュースに慣れるにはとても良かったと思います。単語数は増えましたし、ニュースは聞きやすくなりました。その一方で、ディクテーション用の遅いスピードに慣れてしまい、TOEIC がとても早く感じるようになり、リスニングのスコアが下がってしまったのだと思います。トータルスコアが下がってしまったのは、他の TOEIC 同等スピードの 教材をあまり勉強しなかったことと、ディクテーションのやり方が良くなかったと思います。短く切って聞いていたため、全体の内容を耳だけで掴まなかったこと、短いニュースばかりで、10分のニュースのディクテーションをしなかったことです。結局10分のニュースは二回しかおこないませんでしたが、一語一語を追っていたため、二回とも半分までしか聞けませんでした。10分のニュースを全体の内容を把握できるように、最後まで聞く練習をしたほうが良かったと思います。

山崎さん

 日頃から単語力不足を実感していたので、今回のモニタに募集し、VOA基本単語と英単語徹底トレーニングを中心に勉強しました。

 ほぼ毎日勉強を続けることにより、TOEIC試験の一週間前には徹底トレーニングも完了させることができ、また、パソコンを使う勉強は非常に興味深く、特に絵や写真を使った勉強法は効率よく行えました。残念ながら2ヶ月の勉強の成果はTOEICのスコアには反映されませんでしたが、次回はディクテーションにも挑戦して、スコアアップを狙ってみます。

 

クリック・リーディングコース

永嶋さん

 以前は5分以上続けて英文を読むのが苦痛でしたが、貴社モニター学習の結果、長時間英文に接しても苦痛を感じなくなりました。 今後も貴社学習ソフトを活用していきたいと思っています。

山田さん

 モニター期間中は大変お世話になりました。モニター募集をみて、応募する気になったのは、2つありました。過去3回、TOEICを受けていて、600点台しか取れませんでした。それで、あんまりやる気がなくなっていたので、よしやってみるか、というのと、プレゼントがほしい!という点からでした。

 クリックリーディングは、やってみたことなかったからです。それに、これで、読む力が増せばラッキーと思ったので、これに応募してみました。残念ながら、あなたの期待にそえず、というのが多いのに、採用されてやったー! と思いました。

 これをはじめて、思っていた以上にしんどいことでした。クリックしながら、こっくり、、、。そんなことはしょっちゅうでした。だから、正味1時間しかやっていないのに、本当は、2時間ぐらいを当てていたとかやっていした。それに、普通の問題みたいに、クリックする箇所がここ、と明確ではないのです。それが、ストレスにもなりました。ただ、これを質問したら、明確な回答はないから、大体でやるようにと言った回答をいただき、それから、気楽にできるようになりました。

 モニターをやってなかったら、3日で挫折したと思うのですが、約束は約束です。それに、いつかは楽しくなるだろうと思って続けました。 規定の50時間が終わってから、自分なりの勉強方に変えました。50時間までは、全部の問題を毎回やりましたが、それからは、自分の好きな問題を選ぶことにしました。

 私は、音声があったほうが楽しくできるのがわかります。で、クリックをしながらだと、ある程度の緊張感を持って、画面に向かえるので、これがいいと思います。それで、毎日、10分間の音声付のをやっています。最初は、毎日違う課題をやっていたのですが、今は同じものをやっています。そのうち満点が取れるようになるので、やってて楽しくなります。そのあとは、音声と一緒に、クリックした箇所に気をつけながら読んでいます。そうすることによって、文のリズムがわかってきているような気がしています。まだ、はっきりはいえないのですが、他のものを読んで、かたまり、かたまりで文を把握できるようになってきたような気がするのです。

 そういうわけで、このクリックリーディングは、私の英語の勉強方の、大げさに言うと、教祖様みたいなものです。そうして、はじめて、じっくりやった勉強です。