VOAで学ぶ英語表現
この記事はVOA Special Englishに掲載された映画表現のページについてのナラボー・プレスのFacebookのページにて解説を
したものを再掲載しています。
ナラボー・プレスのFacebookページ
VOAの映画表現のサイトはこちらです。
ENGLISH @ THE MOVIES
記事は毎週月曜頃に掲載される予定です。
- Index
- Houston, we have a problem.
- Fasten your seatbelt.
- failure to communicate
- Don’t let’s ask for the moon
- buzz the tower
- There’s no crying in baseball.
- We’ll always have Paris.
- snap out of it
- show me the door
- You’re out of touch.
- You are up to something.
- I'll be back
- You are going to need a bigger boat.
- break this gently
- You can’t handle the truth.
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20/12/23
Houston, we have a problem.
このセリフは、1995年の映画 Apollo 13 (邦題は『アポロ13』)で使われたものです。そして、アメリカ映画協会が選んだ名セリフ100の50位にランクされています。
上のセリフのほかに、successful failure(成功した失敗、栄光の失敗)などの名言を残しました。この映画は、1970年に実際に起きたアポロ13号での事故とその後に無事地球に生還した事実に基づいています。
この映画のモデルとなったアポロ13号は月面着陸をしていません。11号、12号、14号は月面着陸しています。動画は、ここにあります。
https://learningenglish.voanews.com/a/5574361.html字幕の表現を見ていきましょう。
Welcome to English @ the Movies – American Classics where we teach you American English heard at the movies.
「『映画の英語 ― アメリカの名作』にようこそ。ここでは、映画に使われたアメリカ英語について学習します」The phrase “Houston, we have a problem” is from the 1995 movie “Apollo 13.”
「Houston, we have a problem というフレーズは、1995年の映画『アポロ13』からのものです」It is based on the true events of the United States Apollo 13 moon mission.
「それはアメリカのアポロ13号月面着陸計画という実際の出来事に基づいています」Listen for the words “Houston, we have a problem.”
「Houston, we have a problem というセリフをじっくりと聴いてみましょう」Give your oxygen tanks a stir.
「酸素タンクを攪拌してくれ」
oxygen は「酸素」です。ちなみに「水素」は hydrogen です。
ここでの stir は名詞ですが、stir には「かき混ぜる」という動詞の意味もあります。2つ下の文では動詞として使っています。What did you do?
「何をやったんだ?」Nothing, I stirred the tanks.
「何も。僕はタンクを攪拌しただけだけど」Uh, this is Houston. Uh, say again, please.
「ああ、こちらはヒューストンです。ああ、もう一度言ってください」
Houston はテキサス州ヒューストンのことですが、ここにNASA 宇宙センターの管制室があることから、Houston と言えば「管制センター」のことになります。Houston, we have a problem.
「ヒューストン、問題が起こりました」We’ve got to reset and restart.
「リセットして再起動しなきゃ」
have go to は have to の代わりによく使われる表現です。All right, I’m going to SCS.
「分かりました。SCSに行ってきます」
SCS は stabilization control system「安定化制御装置」のことです。There is a major problem with no immediate solution.
「すぐには解決できない重大問題があります」The Apollo team had prepared for all the problems they imagined might happen.
「アポロのチームは起こることが想定できるすべての問題について準備をしていました」
何かが起きる前に準備をしていたわけですから、過去よりも前のことで had prepared for … のように過去完了形が使われています。 they imagined は挿入節(文)です。they の前に関係代名詞が省略されています。先行詞は all the problems です。But this one was not foreseen.
「しかし、このことは予見できませんでした」With guidance from the control center in Houston, Texas, the mission ended safely.
テキサス州ヒューストンの管制センターからの誘導アドバイスによって、ミッションは安全に決着しました。And now Americans mostly use the phrase to report a less serious problem in a humorous way.
「そして今、アメリカ人たちはマイナーな問題をユーモラスに伝えるとき、このフレーズをよく使っています。」
a less serious problem は「そんなに大変ではない問題」ということです。
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20/12/15
Fasten your seatbelt.
このセリフは、1950年の映画All About Eve (邦題は『イブの総て』)で使われたものです。そして、アメリカ映画協会が選んだ名セリフ100の9位にランクされています。
まだ無名だった頃のマリリン・モンローがチャンスを狙う新人女優の役で出演しています。
動画は、ここにあります。 https://learningenglish.voanews.com/a/5639005.html
Welcome to English @ the Movies – American Classics where we teach you American English heard at the movies.
「『映画の英語 ― アメリカの名作』にようこそ。ここでは、映画に使われたアメリカ英語について学習します」The film “All About Eve” was released in 1950.
「映画『イブの総て』は1950年に公開されました」It tells the story of a young woman named Eve Harrington.
「イブ・ハリングトンという名前の若い女性のストーリーです」
named は「~に…という名前を付ける」という意味の動詞の過去分詞です。つまり、過去分詞の後置修飾になっています。She plots to get close to Margo Channing, an aging Broadway star.
「彼女は、往年のブロードウェイのスターであるマーゴ・チャニングに近づこうと企てます」
plot は「~を企む」。
to get close to ~は「~に近づくこと」という意味の名詞的用法の不定詞です。
aging は「往年の、年老いた」。Eve wants to take Margo’s place in theatrical productions and ruin her personal relationships.
「イブは演劇作品でマーゴの後釜に座りたいと思っており、彼女との人間関係も壊してしまいます」
take one’s place は「~の代わりをする、取って代わる、後釜に座る」という意味です。
ruin は「台無しにしてしまう」。At a party, the actress begins to suspect Eve’s plan.
「パーティーで、その女優(マーゴ)はイブの計画を疑い始めます」
the actress は Margo のことですね。Listen for the words, “Fasten your seatbelts. It’s going to be a bumpy night.”
「『Fasten your seatbelts. 荒れた夜になるわよ』」というセリフをじっくりと聴いてみましょう」
We’ve seen you like this before.
「こんなあなたを前に見たことがあるわ」
「経験」を表す現在完了形の文ですね。Is it over or is it just beginning?
「これで終わり、それともこれからが始まり?」Fasten your seatbelts. It’s going to be a bumpy night.
「シートベルトを締めてね。荒れた夜になるわよ」
自動車のシートベルトが考案・開発されたのはけっこう早く、1900年代の初頭にはあったようです。ですが、一般的になったのは1966年の法律制定からのようです。ですから、この表現は、やはり飛行機でのシートベルトが発想の元になっていると思います。
bumpy は「道路がでこぼこの」という意味や「車や飛行機が上下に激しく揺れる」という意味です。Prepare for an experience that produces a mix of emotional highs and lows.
「感情の起伏が激しいことが起きる経験に心の準備をしておいてね」
prepare for ~は「~の準備をする」です。for を伴いますので、注意しましょう。
that は関係代名詞です。
emotional high and lows の high や low は名詞です。Margo is letting others know that the event will cause strong feelings – both good and bad.
「マーゴは、よくも悪くも、そのイベントが激しい感情を伴ったものになると、ほかの人たちに伝えています」
cause は「引き起こす、~の原因となる」です。
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20/12/08
failure to communicate
1967年公開の Cool Hand Luke (邦題は『暴力脱獄』)で使われたセリフです。
What we’ve got here is failure to communicate. は、アメリカでは非常に有名なセリフです。いろいろなメディアでこのセリフが引用されたりしています。
2005年には、AFI(American Film Institute=アメリカ映画協会)が、名セリフベスト100の中の第11位に選出しています。助演のジョージ・ケネディがいい味を出していましたね。彼は、この映画で助演男優賞を獲っています。
動画は、ここにあります。
https://learningenglish.voanews.com/a/5602539.html字幕の表現を見ていきましょう。
Welcome to English @ the Movies – American Classics where we teach you American English heard at the movies.
「『映画の英語 ― アメリカの名作』にようこそ。ここでは、映画に使われたアメリカ英語について学習します」Luke Jackson is the main character in the 1967 movie “Cool Hand Luke.”
「ルーク・ジャクソン」は、1967年の映画『暴力脱獄』の主人公です」He carries out a small crime and is sentenced to a prison in Florida.
「彼は微罪でフロリダの刑務所に送られます」
carry out は「~を実行する、成し遂げる」という意味のイディオムです。
sentence には「判決を下す」という意味があることを覚えておきましょう。sentence to のあとには量刑が続きます。sentence to 10 years in prison と言うと、「10年の服役の判決を下す」となります。The detainees there are forced to do hard labor.
「そこでの受刑者たちは重労働を強いられます」
detainee は detain に「される人」を表す接尾語の –ee が付いた形。detain は「拘束する、留置する」という他動詞で、detainee は「留置される人」つまり「受刑者」となります。
be forced to do は「無理矢理~をさせられる」という表現です。Luke has a strong, free spirit and gains respect from other prisoners.
「ルークは強い自由な精神を持ち、ほかの囚人たちからの尊敬を集めます」
prisoner は、上の detainee と同じ意味です。The guards do not share that respect.
「看守たちには、そんな尊敬は共有できません」
「シェアする」という日本語は最近よく使われますね。ほぼ同じ意味合いです。After an escape attempt, the prison captain seeks to make an example of Luke.
「脱獄を図ったあと、所長はルークを見せしめにしようと考えます」
example には「見本、模範」という意味のほかにも「罰としての見せしめ」という意味もあります。Listen for the words, “failure to communicate.”
「failure to communicate というセリフをじっくりと聴いてみましょう」You’re going to get used to wearing them chains after a while, Luke – for your own good.
「このチェーンをしばらく身に着けていれば慣れるよ。自分のためだ」
get used to のあとには名詞や動名詞が続きます。look forward to と同じですね。to のあとなので不定詞にしてしまいそうです。注意して覚えておきましょう。
them chains の用法に注目。やや方言的な使い方で、them を these や those の意味合いで使います。つまり、these chains ということです。I wish you’d stop being so good to me, Captain.
「所長、そんなによくしていただきたくないですなあ」
you’d は you would の短縮形です。I wish に続く仮定法の用法です。
being so good to me は逆説的な使い方です。Don’t you ever talk that way to me.
「オレに向かってそんな言い方をしようと言うのか」
that は「そのような」という意味の形容詞です。
ever は「金輪際」。What we’ve got here is failure to communicate.
「ここにあるのは、意思の疎通の欠落なんだよ=ここにいるのは言葉が通じないヤツだ」
What は先行詞を含む関係代名詞。「~であること」です。つまり「ここに我々が持っているのは」ですが、映画では主人公の Luke を指しています。
failure to communicate は「コミュニケーションの失敗」つまり「意思疎通の欠落」。ここでは「言葉が通じない」という意味で使っています。Some men you just can’t reach.
「話の分からんヤツもいるってことよ」
この you は「一般の誰でも」を指して言う表現です。reach は「相手の意味していること」のような意味合いでしょうか。You must show me respect and do as I say.
「お前は私を尊敬して言うとおりにするんだ」
as は「~するとおりに、~するように」という意味の接続詞です。The captain punishes Luke to prove his power but Luke does not surrender.
「所長は自分の力を見せつけるためにルークを懲らしめますが、ルークは降参しません」 surrender は「降伏する、降参する」です。
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20/12/01
Don’t let’s ask for the moon
古い映画です。1942年の Now, Voyager(邦題は『情熱の航路』)で使われた表現を見ていきます。
ここで取り上げる Oh, Jerry, don’t let’s ask for the moon. We have the stars.(ねぇ、ジェリィ、お月様をほしがるのはやめましょうよ。私たちは星を持っているもの)」というセリフは、AFI(American Film Institute=アメリカ映画協会)が選出したアメリカ映画の名セリフベスト100の中で46位にランクインしているそうです。
動画は、ここにあります。
https://learningenglish.voanews.com/a/5621308.html字幕の表現を見ていきましょう。
“Now, Voyager” was released in 1942.
「『情熱の航路』は1942年に公開されました」Charlotte Vale takes a long trip after recovering from mental health problems.
「シャーロット・ベイルは精神的健康障害の問題から回復し、長い旅に出ます」
recover from ~は「(病気など)から回復する」です。She meets and falls in love with Jerry, who is married.
「彼女はジェリーと出会い恋に堕ちますが、彼は既婚者です」
fall in love (恋に堕ちる)はよく使います。また、「愛している」も I love you. よりも I’m in love with you. のほうが、なんとなく深く愛されているニュアンスがありますね。Later, by chance, she meets Jerry’s daughter Tina, who suffers from depression.
「のちに、ふとしたことから彼女は、ジェリーの娘のティーナと会います。彼女はうつ病に苦しんでいます」
by chance は「偶然、たまたま」。
suffer from ~は「~に苦しむ」。depression は「うつ病、うつの状態」です。Charlotte treats Tina like her own child, and the girl’s condition improves under her guidance.
「シャーロットはティーナに自分の子どものように接し、そして彼女のアドバイスで少女の状態は改善します」
under one’s guidance は「~のアドバイス[指導]で改善する」。But Jerry and Charlotte both know their relationship cannot continue.
「しかし、ジェリーもシャーロットも、今の関係を続けていけないことは分かっています」
both の使い方に注目。私たちがよく目にするのは、both を前に出して both Jerry and Charlotte know … ですが、このようにあとに付けると、英語らしく見えますね。Listen for the words, “Don’t let’s ask for the moon.”
「Don’t let’s ask for the moon.というセリフをしっかりと聴いてみましょう」We can talk about your child.
「あなたのお子さんのことを話しましょうか」Our child.
「僕たちの子どもだよ」
Thank you.
「ありがとう」And will you be happy, Charlotte?
「それで、君は幸せになるのかい」Oh, Jerry, don’t let’s ask for the moon. We have the stars.
「ねぇ、ジェリィ、お月様をほしがるのはやめましょうよ。私たちは星を持っているもの」
中学校の英語では let’s の否定文は <let’s not +動詞の原形>のように習うかと思いますが、アメリカの口語では、このように don’t let’s ~も使われます。We cannot have everything we want in life.
「私たちは人生でほしいと思うすべてのものを手にできるというわけではありきません」
everything や all などの「限定を表す語」と not を併せて使うと「部分否定」になります。「~というわけではない」という意味です。Charlotte tells Jerry that Tina is his gift to her and a way of being close to him.
「シャーロットはジェリーに、ティーナは彼から自分への贈り物であり、彼と密接につながれるすべであると告げます。」
Tina is のあとに、his gift to her と a way of being close to him という2つの補語が並んでいます。
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20/11/24
buzz the tower
1986年の映画 Top Gun (邦題は『トップガン』)は、その年の全米興行成績1位を記録し、主演のトム・クルーズがトップスターの仲間入りを果たした映画です。
この映画の公開後に海軍への志願者が激増したそうです。トム・クルーズが演じるピート・ミッチェルのコールサインである「マヴェリック(Maverick)」は、烙印が押されていない仔牛を意味します。そして、組織に属さない異端児のことです。
『トップガン』の新作、Top Gun: Maverick が、早ければ今年中(2020年中)に公開される予定です。
動画は、ここにあります。 https://learningenglish.voanews.com/a/5649822.html
字幕の表現を見ていきましょう。
Welcome to English @ the Movies – American Classics where we teach you American English heard at the movies.
「『映画の英語 ― アメリカの名作』にようこそ。ここでは、映画に使われたアメリカ英語について学習します」The 1986 movie, “Top Gun,” is about a group of American military pilots training at the Gun Naval Fighter Weapons School.
「1986年の映画『トップガン』は、ガン海軍戦闘兵器学校で訓練を受けるアメリカ軍の操縦士のグループを描いたものです」
training at the ~は「現在分詞の後置修飾」と言われるものです。あとに続く語句を伴って、前の American military pilots を修飾しています。
train には、他動詞で「~を訓練する」という意味も、自動詞で「訓練を受ける」という意味もあります。ここでは自動詞です。
他動詞の意味を使って being trained at the ~としても、文法的には正解です。Student Pete “Maverick” Mitchell is a skillful pilot who sometimes ignores rules to have a little fun.
「生徒であるピート・「マヴェリック」・ミッチェルは、ちょっとしたいたずらで規則を無視したりする熟練の操縦士です」
to have a little fun は、「目的」を表す不定詞句です。
ignore は「意図的に無視する」という意味です。「うっかり無視する」は neglect を使います。On one training flight, he makes a request to an air traffic controller.
「ある訓練飛行で、ある航空管制官に要求を出します」Listen for the words “buzz the tower.”
「buzz the tower というセリフを聴いてみましょう」
listen for ~は「~をじっくりと聴く」という意味合いです。Tower, this is Ghost Rider requesting a flyby.
「管制官、こちらはゴースト・ライダー。接近飛行を要請します」
requesting a flyby は、現在分詞の後置修飾になっています。
flyby は「接近飛行」。すい星や隕石などが地球のすぐ近くを飛ぶことなどに使います。Negative, Ghost Rider, the pattern is full.
「却下だ、ゴースト・ライダー。その着陸パターンが精一杯だ」
full は「いっぱい」という意味で、the pattern is full は「その着陸パターンがルール上ぎりぎりのところだ」という意味合いです。つまり「その着陸パターンからはみ出すな」という意味合いになっています。
映画の字幕では「着陸パターンを守れ」となっています。No, no Mav, this is not a good idea.
「マヴェリック、ダメだ、ダメだ。無茶だよ」
映画の字幕では「止めとけ」となっています。Sorry, Goose, but it’s time to buzz the tower.
「悪いね、グース。今、管制塔すれすれを飛ぶんだ」
buzz には動詞の意味も名詞の意味もあります。「虫が羽音を立てる、羽音」などです。そして、地面などすれすれのところを「羽音を立てて飛ぶ」という意味があります。
映画の字幕では「塔にあいさつするんだよ」となっています。Flying an aircraft low and close to the ground. A risky action.
「航空機を低く、地面すれすれのところで飛ばすのは危険な行動です」
前半は動名詞句だけ、後半は名詞句だけですね。文の形にはなっていません。In real life, a Navy pilot would probably be punished for buzzing the tower.
「実生活では、地面すれすれ飛行をやると、海軍操縦士は罰せられるでしょう」
would probably be punished は仮定法ですね。
be punished for ~は「~の罪で罰せられる」。
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20/11/17
There’s no crying in baseball.
1992年のアメリカ映画 A League of Their Own(邦題は『プリティ・リーグ』)の中で使われた表現です。
全米女子プロ野球リーグ (1943年に創設され54年まで存在した)を題材とした映画です。女性差別が激しかった時代に「Their Own(自分たちの)」目標を実現しようとする姿を描きます。
主題歌の『This Used To Be My Playground(マイ・プレイグラウンド)』をマドンナが担当し、選手のひとりとして出演もしています。動画は、ここにあります。 https://learningenglish.voanews.com/a/5501370.html
字幕の表現を見ていきましょう。
Welcome to English @ the Movies – American Classics where we teach you American English heard at the movies.
「『映画の英語 ― アメリカの名作』にようこそ。ここでは、映画に使われたアメリカ英語について学習します」“There’s no crying in baseball” is a line from the 1992 movie A League of Their Own.
「There’s no crying in baseball. は、1992年の『プリティ・リーグ』からのセリフです」The story takes place in 1943 America when the first women’s sports league is formed.
「ストーリーは最初の女性スポーツのリーグが形成された1943年を題材としています」
take place と happen の違いに注意しましょう。混同して使う人もいますが、使い方が違います。take place は「予定していたことが起きる」ことに使います。いっぽう happen は「予期していなかったことが起きる」ことに使います。
ですから、事故や地震などに take place は使いません。when は関係副詞です。
Tom Hanks plays Jimmy Dugan.
「トム・ハンクスはジミー・ドゥーガンの役を演じています」He is responsible for directing the team in how to play.
「彼はチームがどのようにプレイするかを監督する責任があります」
be responsible for ~は「~に責任がある」というイディオムです。よく使います。
how to play の前に in があることに注目しましょう。direct という動詞は<SVOO>という「第4文型」という形をとらないからです。それで、in (~について)を必要とします。Listen for the words, “There’s no crying in baseball.”
「There’s no crying in baseball. のセリフをしっかりと聴いてみましょう」
listen for ~は「耳を澄まして~を聴く」です。We lost the lead because of you.
「君のせいで我々はリードをなくしたんだ」
because of ~は「~のせいで、~のために」というイディオム。Now, you start using your head.
「ほら、頭を使いなさいよ」
「頭、脳」という意味で head (頭)を使う発想は同じですね。Are you crying?
「泣いているのか?」No.「いいえ」
There’s no crying in baseball!
「野球くらいで泣くことはないだろ!」
It's no use crying over spilt milk.(覆水盆に返らず)も覚えておきましょう。There’s no crying in baseball means to control your emotion when reacting to a problem.
「There’s no crying in baseball は問題に対処するときは感情を抑えるべきだという意味です」
to control 以下は名詞的用法の不定詞で「~すること」という意味です。
when は接続詞ですが、このように現在分詞を続けて使うことがよくあります。<主語+be動詞>が省略されたと考えることができます。Jimmy is telling Evelyn she is too sensitive about her poor performance and his criticism.
「ジミーはエベリンに、自分の下手さと彼の非難に繊細すぎるのだと言っています」
sensitive は「繊細な」、sensible は「分別のある、思慮深い」です。紛らわしい単語でよく出題されます。
poor は「まずい、下手な」です。Actor Tom Hanks re-used the phrase in a real life Twitter post when announcing he and his wife had COVID-19.
「俳優のトム・ハンクスは実生活でも、彼と妻がコロナウイルス感染症になったと発表した際、ツイッターでこのフレーズを使って投稿しました」
re-use は「再利用する、再び使う」、in a real life は「実生活で」、post は「投稿する」です。The phrase is similar to “stop feeling sorry for yourself.”
「このフレーズは、自分を可哀想に思うのはやめなさいという意味に似ています」
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20/11/10
We’ll always have Paris.
1942年のアメリカ映画 Casablanca(邦題は『カサブランカ』)の中で使われた表現です。
主演はイングリッド・バーグマンとハンフリー・ボガートです。
『カサブランカ』は、私が最も記憶に残る映画の1つ(トップ5に入る)です。パリで親しかったときには、イルザ(イングリッド・バーグマン)は、リック(ハンフリー・ボガート)のことを Rick と呼んでいますが、再会したときは二人のあいだに少し距離ができ、Richard と呼びます。これも印象的でした。
動画は、ここにあります。 https://learningenglish.voanews.com/a/5460776.html
字幕の表現を見ていきましょう。
“We’ll always have Paris” is a line from the 1942 movie, Casablanca.
「We’ll always have Paris は1942年の映画『カサブランカ』からのセリフです」Rick Blane lives in the Moroccan city of Casablanca.
「リック・ブレーンはモロッコの都市カサブランカに住んでいます」
Moroccan は Morocco の形容詞形で「モロッコの」という意味。He reconnects with Ilsa, a woman he knew and fell in love with in Paris years earlier.
「彼は何年も前にパリで知り合い恋に堕ちた女性、イルザと再会します」
reconnect は「再びつながる」で「再会する」。
years earlier は「何年も前に」再会したときを基準にしているので、「~前に」は ago ではなく earlier を使っています。She and her husband, Victor, need Rick’s help to escape Casablanca.
「彼女と夫のヴィクターはカサブランカから逃げ出すためにリックの助けを必要としています」
to escape Casablanca は「カサブランカから逃げ出すために」という目的を表す「副詞的用法の不定詞」です。He sets them out for a secret fright out.
「彼は秘密の便を設定します」
set out は「~を設定する、始める、着手する」という意味です。But Rick and Ilsa realize they are still in love.
「しかし、リックとイルザは今でも愛し合っていることに気づきます」
be still in love は「今でも愛し合っている」。Listen for the line, “We’ll always have Paris.”
「We’ll always have Paris. のセリフをしっかりと聴いてみましょう」
listen for …は「耳を澄まして…を聴く」です。Inside of us, we both knew you belong with Victor.
「俺たちは二人とも、君がラズロのものだと分かっていたんだ」You’re part of his work, the thing that keeps him going.
「君はラズロの事業の一部で、そのことが彼を動かしているわけだよ」If that plane leaves the ground you’re not with him, you’ll regret it.
「もしあの飛行機が出ても君が彼といっしょに行かなかったら、君は後悔するよ」Maybe not today, maybe not tomorrow, but soon, and for the rest of your life.
「今日ではないかもしれない。明日でもないかもしれない。でも、すぐに、そして一生悔やむことになるよ」But what about us?
「でも、私たちはどうなるの?」We’ll always have Paris.
「僕たちには、ずっとパリでの思い出があるよ」
「楽しかったパリでの思い出を抱いて生きていこうよ」という感じでしょうか。男は過去の思い出は断ち切れないのです。このほかにも、『カサブランカ』では、いくつもの名台詞が使われます。少しだけ紹介しましょう。
Here’s looking at you, kid.「君の瞳に乾杯」
That’s so long ago. I don't remember.「そんな昔のことは覚えていないさ」
I never make plants that for ahead.「そんな先のことは分からない」
Play it, Sam. Play “As Time Goes By.”「あれを弾いて、サム。『時の過ぎ行くままに』をね」
Louis, I think this is the beginning of a beautiful friendship.「ルイ、これが友情の始まりだな」
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20/10/27
snap out of it
1987年のアメリカのロマンティック・コメディ映画 Moonstruck(邦題は『月の輝く夜に』)の中で使われた表現です。
主演はシェールで、アカデミー賞では「主演女優賞」を獲得。母親役のオリンピア・デュカキスが「助演女優賞」を受賞しています。また、ニコラス・ケイジも出演しています。
動画に出てくる字幕の表現を見ていきましょう。
“Snap out of it” is a line from the 1987 movie Moonstruck.
「Snap out of it は1987年の映画『月の輝く夜に』からのセリフです」
The film is a funny love story set in Brooklyn, New York.
「この映画はニューヨークのブルックリンを舞台にしたラブコメディです」
set in 以降は、前の a funny love story を後置修飾する過去分詞句です。Loretta, played by Sher, finds herself in a difficult situation when she and the brother of the man she plans to marry fall in love.
「シェールが演じるロレッタは、結婚しようとしている男性の弟と恋に堕ちてしまい、やっかいなことになってしまったと感じます」長くて複雑な構文になっています。when 以降の主語は she and the brother of the man she plans to marry です。she plans to marry が、前の the man を修飾しています。目的格の関係代名詞が省略されています。marry と fall という2つの動詞が並んでいることから考えましょう。
Listen for the words “snap out of it,”
「snap out of it という表現を聴いてみましょう」
listen for は「耳を澄まして聴く」という意味です。
I'm going to marry him. Do you hear me?
「私は彼と結婚するのよ。分かってる?」
marry は他動詞で、目的語が直接続きます。Do you hear me? は、相手の理解を確かめるときによく使います。Last night never happened, and I'm going to marry him, and you and I are going to take this to our coffins.
「ゆうべのことはなかったのよ(忘れましょ)。私は彼と結婚するの。そして、このことは二人とも墓場まで持っていくのよ」
「墓場まで持っていく」は、同じ考え方なんですね。英語では「棺桶」ですけどね。
また、last night を名詞句として使い、主語になっています。I can't do that.
「そんなことはできないよ」
Why not? 「なぜできないの?」
ここでは「なぜ not なの?」という意味で使っていますが、「そうしましょう」という意味でもよく使われます。
I'm in love with you.
「君を愛してしまったんだ」ここで、表題の表現が使われます。
Snap out of it!
「目を覚ますのよ」
「(悩みなどを)吹っ切る、目を覚ます、早く元気を取り戻す」という意味で使います。I can't.「できないよ」
Sometime, a person can snap out of feeling sad or even happy. But Loretta and Ronny discover it is difficult to snap out of feeling in love.
「ときどき、人は悲しみや幸せなどを感じることから抜け出すことができます。しかし、ロレッタとノニーは愛し合うことから抜け出すのはむずかしいことが分かりました」
それでは、映画の場面を見てみましょう。
https://learningenglish.voanews.com/a/5488124.html
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20/10/23
show me the door
1997年のアメリカ映画 Men in Black(邦題は『メン・イン・ブラック』)の中で使われた表現です。
この映画の出演は、トミー・リー・ジョーンズ、ウィル・スミスなどです。
動画に出てくる字幕の解説をしていきましょう。
The film tells about a secret organization called Men in Black.
「映画は『メン・イン・ブラック』と呼ばれる秘密組織のことを伝えます」
called 以降は「分詞の後置修飾」と呼ばれる形容詞句です。映画を見ると分かりますが、隊員たちは黒いスーツに身を固めています。It serves as a police force, guarding against non-humans from other planets.
「それは、ほかの惑星からの非人間性物の侵入を防護しながら、警察部隊として機能しています」
guarding 以降は「分詞構文」です。guard against は「~を防ぐように警戒する」という意味です。A New York police officer is asked to join the group, but he thinks it cannot be real.
「あるニューヨーク市警の警官がグループに参加するように要請されますが、彼はそれを現実ではないと考えます」
今では、policeman はほとんど使われなく、男女の別なく police officer が使われます。ちなみに、警察官のことを俗語で cop と言いますが、これは、警察官の制服のボタンが昔は銅でできており、そこから copper と呼ばれていました。それが略されて cop となったと言われています。Listen for the words “show me the door.”
listen for は「~に耳を傾ける、耳を澄ます」という意味です。listen to との違いを覚えましょう。More non-humans arrive every year, and they live among us in secret.
「毎年、非人間がやってくるのが増えているんだ。そして、我々に交じってこっそりと生きている」
among us は「人間に交じって、街中で」。in secret は「こっそりと、秘密で」。Uh, look, tell your boys that I had an absolutely wonderful time, and thank you for everything.
「あ、じゃ、仲間にとても楽しかったって伝えてよ。いろいろとありがとう」
your boys は「あなたの仲間、同僚」。absolutely は「とても、非常に」。そして、標題の表現です。
But, uh, why don’t you show me the door?
「じゃ、出口はどっちだっけ?」
why don’ to …は「…しませんか」と勧誘や依頼を表す表現です。show me the door は「出口を示す」。show someone the door は「出ていけとドアを指差す」という意味でも使います。All right. I’m going to get some coffee. You want some coffee?
「分かった。オレはコーヒーを飲むよ。コーヒーはどうだ?」No, thank you, I’m fine.
「大丈夫。オレはいいよ」How are you doing, fellas?
「みんな、どんな調子だ?」
fellas は fellows の俗語です。fellow は「仲間、同志」同輩」などいろいろな意味があります。All right, I’m in.
「分かったよ。参加するよ」
ドアの向こうに非人間たちが大勢いるのを見て、参加することを決断します。それでは、映画の場面を見てみましょう。
https://learningenglish.voanews.com/a/5479135.html
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20/10/16
You’re out of touch.
2019年のイギリス映画 The Gentlemen(邦題は『ザ・ジェントルメン』)の中で使われた表現です。
コリン・ファレル、ヒュー・グラント、マシュー・マコノヒーといった大物俳優たちが出ています。
ナレーターの女性は、冒頭の説明で “marijuana or Mary Jane” と言っています。marijuana と Mary Jane は同じ物を指しますから、この or は「つまり」という意味ですね。同じものを言い換えるとき、or がよく使われます。
Sweet Mary Jane is my vice. 「魅惑的なマリワナがオレの悪いクセでね」
vice は「悪行、悪癖、欠点」という意味です。Your poison on the other hand is and always has been a destroyer of worlds.
「一方で、お前の毒はいつだって大量破壊を続けてきたんだ」
worlds のように複数形になると、「大量、多数」という意味が出てきます。そして、冒頭の表現が出てきます。
You’re out of touch, and I would like you to consider an offer.
「お前は何も知らないんだよ。だから、売ることを考えろ」You’re out of touch. は「あなたは知らない、実態を知らない」という意味です。また、連絡が途絶えた人を表すときなどにも使います。He’s out of touch now. と言うと、「彼とは連絡が取れない」ということです。後半は「売ることだね」という意味です。それで、次のセリフにつながります。
I am not for sale.
「オレは売り物じゃないぜ」
アメリカでは、家屋の前や車などに、よく For Sale という掲示がしてあることがあります。売れると、Sold という掲示に変わります。それでは、映画の場面を見てみましょう。
https://learningenglish.voanews.com/a/5295127.html
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20/10/09
You are up to something.
2017年のイギリス映画 Hampstead(邦題は『ロンドン、人生はじめます』)の中で使われた表現です。
亡くなった夫の負債に悩まされながら生きているエミリー(ダイアン・キートン)は、ある日、双眼鏡で遠くを見ていると、自然に囲まれた小さな家で暮らしているドナルド(ブレンダン・グリーソン)の姿を発見します。
彼は余計なものを持たず、気ままに本を読み、森でピクニックをするといった自由で優雅な生活をしていました。
やがて彼女は、頑固ながらも温かいドナルドの人柄に惹(ひ)かれていきます。
さて、You’re up to something. が使われているシーンです。
If you really want to stay here, you have to fight for it! は、ドナルドが、不動産開発業者の手で立ち退き命令を出されたあとに、エミリーが言っている台詞です。
エミリーがドナルドと付き合い始め、母親の家を訪れた息子が、何かが違うことに気づき、
You’re up to something, mama. 「ママは何か隠しているね」
と言います。そのあとのエミリーのセリフが What could I possibly be hiding? (私が何を隠せるって言うのよ?)です。
ドナルドが言っている Handyman は「便利屋、雑用係」という意味です。それでは、映画の場面を見てみましょう。
https://learningenglish.voanews.com/a/5323299.htmlbe up to something の使い方
be up to something は、疑問詞の形でもよく使います。例えば、人が何かそわそわしていたり、何かを隠していたりしているようなとき、What are you up to? (何をたくらんでいるの?)のように言います。
誰かが何かを企んでいそうなとき、She may be up to something. (彼女は何かを隠しいるかも)のように言うこともあります。
また、「これからどうするの?」と言うようなときにも What are you up to? と言ったりします。
動画の最後で「I’ll back. という表現は、1984年の作品『ターミネーター』でも使われていると言っています。
- そのほかの主な表現
- 今週はそのほかの表現はありません
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20/10/02
I'll be back
1988年のアメリカ映画 Twins(邦題は『ツインズ』=アーノルド・シュワルツェネッガー主演)の中で使われた表現です。
凸凹コンビの兄弟が実の母親を探しに行くことになるのですが、科学者は「君たちの母親は死んだ」と言います。それがウソだと信じているシュワルツェネッガーが、科学者に向かって、こう言います。
If you’re lying to me, I’ll be back.
I’ll be back. という表現は、「すぐに戻ってくる」という意味で、日常よく使われますが、このシーンでは、少しニュアンスが違います。
前に If you’re lying to me と言っています。「お前がウソをついていたら、オレは戻ってくる」ということは、「ウソだったら承知しないぞ。戻ってきてボコボコにしてやる」という意味合いです。それでは、映画の場面を見てみましょう。
https://learningenglish.voanews.com/a/5522303.html動画の最後で「I’ll back. という表現は、1984年の作品『ターミネーター』でも使われていると言っています。
- そのほかの主な表現
- born of a failed science experiment「失敗した科学実験の結果として生まれた」
この表現が、前の two brothers を後ろから修飾しています。いわゆる「過去分詞の後置修飾」です。 - The brothers were separated from their mother「兄弟は母親から引き離された」
動画では、画面が替わったところに and each other という字幕が出てきます。ですから、全体としては「母親とそれぞれ自分たちも引き離された」という内容になっています。 - Tell us where our mother is.「オレたちの母親はどこにいるのか教えろ」
間接疑問文です。where 以降が Tell us の目的語になっています。where のあとが<主語+述語>の語順になっていることに注意しましょう。
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20/09/15
You are going to need a bigger boat.
1975年のアメリカ映画 Jaws(邦題は『ジョーズ』)の中で使われた表現です。
jaw は「あご」という意味です。「あご」と言っても出汁を取るトビウオのことではありませんよ。それよりもっともっと大きい巨大なホオジロザメが登場する映画です。
警察ブロディ署長と漁師サム、海洋学者のマット・フーパ―の3人がホオジロザメを探しに海に出ます。
サメをおびき寄せるため、署長が餌を海に投げ込んでいると、とてつもなく大きなホオジロザメが突然、海中から姿を現します。それを見た署長が言う表現が、
You’re going to need a bigger boat.
です。船(ボート)で海に出ているので「もっと大きな船が必要だ」と言っているように思えますが、これは比喩的な使い方で「これは生易しいもんじゃないぞ」と言っている表現です。you を使っていますが、意味的には we です。英語では、自分を含めたみんなを指すときに、このように you を使うことがよくあります。
それでは、映画の場面を見てみましょう。
https://learningenglish.voanews.com/a/5541067.html- そのほかの主な表現
- be considered to be …「…と考えられている」
- a situation seems impossible「状況が不可能に思われる」
これは SVC の構文になっています。a situation が主語で、seems が動詞、impossible が補語(主格補語)です。 - large or too difficult to overcome「大きすぎたり難しすぎたりして克服できない」
too … to ~の形です。が2つあります。「~するには…すぎる」とか「…すぎて~できない」という意味になります。
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20/09/08
break this gently
1967年の映画 Guess Who’s Coming to Dinner(邦題『招かれざる客』)に出てきた表現です。
黒人青年と白人女性の結婚をめぐる双方の家族の葛藤を描いた作品で、奇しくもこの年(1967年)に、アメリカ合衆国の連邦最高裁(The Supreme Court of the United States)が interracial marriage(異人種間結婚)を違法とする州法などが憲法違反であるという判決を下しました。
映画では、シドニー・ポワチエが演じる医師の John Prentice が beak this gently という表現を使っています。… maybe there was some way to break this gently と言っています。
この break は「伝える、告げる」という意味です。次のように使います。
I have something to break to you.「打ち明けなければならないことがあります」
それでは、映画の場面を見てみましょう。
https://learningenglish.voanews.com/a/5549845.htmlbreak を使った表現としては、Sorry to break it to you.(言いにくいんですけど)のように、何か悪いことを伝えなければならないときに、前置きとしてよく使われます。
映画では、このあと、女性の両親は結婚を認めます。
- そのほかの主な表現
- legalize「合法化する」
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immediately「すぐに、直ちに」
否定形とともに使われると「すぐには~しない」のように、部分否定の意味になります。 - flew back to San Francisco 「飛行機でサンフランシスコに戻ってきた」
flew は fly の過去形です。fly は1語だけで「飛行機で行く」という意味でよく使われます。
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20/09/01
You can’t handle the truth.
(あまりに深刻なので)真実は重過ぎる、手に負えるものではない1992年のトム・クルーズの主演映画『ア・フュー・グッド・メン(A Few Good Men)』で使われた表現です。否定形で使います。
まずは、映画の場面を見てみましょう。
https://learningenglish.voanews.com/a/5534602.html映画の中では、ジャック・ニコルソンが演じるネイサン・R・ジェセップ大佐が、トム・クルーズが演じるダニエル・キャフィ中尉に放つセリフです。「おまえに真実は分からんよ!」と言っています。
- そのほかの主な表現
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be on trial for the murder of …:「…を殺害したという罪で公判中である」
trialには冠詞は付きません。 - secretive code:「秘密の暗号」