Part 5 Incomplete Sentences「単文穴埋め問題」

最終更新日:

各パートの出題形式と概要はインデックスページをご覧ください。

【ご注意】英文および解説の無断の転用・転載を禁止します。

TOEIC TEST Part 5 の詳しい解き方のコツ

1つの英文の中に空所が1か所あり、その空所にあてはまる単語や語句を4つの選択肢の中から選択する形式です。
「短文穴埋め問題」と呼ばれるように、このパートに使われる英文は 15 ~ 25 語程度の短いものです。選択肢は単語1語のものが多いのですが、2~3語の語句のものもあります。

改訂の主な変更点

2016 年 5 月の改訂では,出題形式の変更はありませんが,問題数が 40 問から 30 問に減りました。

このページのコンテンツリスト

1.出題形式と出題パターン

上でも述べたように,「短文穴埋め問題」の出題形式は,1つの英文の中に空所が1か所あり,その空所にあてはまる単語や語句を4つの選択肢の中から選択するものです。「短文穴埋め問題」と呼ばれるように,このパートに使われる英文は 15 ~ 25 語程度の短いものですから,読むのにはそんなに時間はかかりません。選択肢は単語1語のものが多いのですが,2~3語の語句になっているものもあります。

出題パターン

2016 年の改訂では「短文穴埋め問題」に変更はなく,以前からの出題形式です。2006 年の改訂のときも変更されなかったので,第1回からずっと同じ出題形式というわけです。

英語での名称も,当初からずっと Incomplete Sentences で変わりません。 ただ,日本語では現在「短文穴埋め問題」と呼ばれていますが,2006 年までは「文法・語彙問題」と呼ばれていました。

そして,出題パターンの面から見てみると,その名の通り,大きく次の2つに分けることができます。

まず、下の図で出題パターンの見分け方をチェックし、瞬時に判断できるようにしておきましょう。

出題パターンの見分け方

それでは、こうした出題パターンの見分け方とその攻略法を見ていきましょう。瞬時に見分けられるように、模擬問題などでトレーニングしておくことが重要です。

文法問題のためのチャート

top

2.意味から攻略するパターン1:選択肢がすべて名詞

意味から攻略すべき出題パターンとは、つまり、選択肢が4つとも同じ品詞になっている問題のことです。

ここでは、その中から「選択肢がすべて名詞」という問題の攻略法を考えましょう。こうした問題は、空所には名詞があてはまるというのは分かっているので、文法的に考えても判断できない。文の意味から考えて、適切な名詞を選ぶしかないのです。どのように適切な名詞を判断すればよいのかを考えていきましょう。

ポイント1
 冠詞や形容詞と結び付けて考えてみる。→
  数えられる名詞であれば、不定冠詞の a をチェック。
 数えられない名詞であれば、a は付いていない。

名詞の前には、冠詞や形容詞が付くことが多い。こうした形を利用して、意味と用法を考えましょう。

例題をチェック:一般疑問文とその応答

Tasteful professional ------- is a requirement for all legal clerks and partners.

(A) attire  (B) assembly  (C) approach  (D) lawyer


「法律事務所の職員やパートナー弁護士たちには、上品でプロ意識に富んだ服装が要求される」

空所の前に形容詞があれば、その前に冠詞があるかどうかをチェックしましょう。これは重要なポイントです。不定冠詞の a がなく形容詞だけなら、空所にあてはまる名詞は「数えられない名詞」となります。< a +形容詞>の形になっていたら、数えられる名詞があてはまります。

この文では、空所の名詞の前に形容詞が2つありますが、冠詞が何も付いていないことに注目しましょう。つまり、不可算名詞があてはまります

assembly(集会、議会)と lawyer(弁護士)は数えられる名詞です。approach(近づくこと、申し入れ)は数えられない名詞ですが、意味が合いません。tasteful professional attire で「上品でプロ意識の高い服装」という意味になり、意味が合います。よって、正解は(A)です。

TOEIC でよく使われる「数えられない名詞」は割と限られているので、覚えておきましょう。

advice「助言」 attire「服装」 baggage「手荷物」
behavior「ふるまい」 equipment「器具、設備」 furniture「家具」
information「情報」 jewelry「宝石」 knowledge「知識」
luggage「荷物」 machinery「機械類」 merchandise「商品」
news「知らせ」 poetry「詩歌」 weather「天候、気象」

こうした名詞は複数形にならないし、不定冠詞の a も付きません。また、主語として使われた場合は動詞は単数扱いとなります。

ポイント2
 結び付きの強い語句がないか探してみる。→
  名詞には使われやすい特定の動詞や形容詞があります。
 こうした語句を見つけ、名詞を判断する。

名詞には、意味的に結び付きの強い動詞や形容詞があります。空所の前後をチェックし、そうした語句があるかどうかを見れば正解の名詞が判断できるのです。

例えば、動詞として spend が使われている文では、その目的語として time や money が考えられます。

次の例題で考えてみましょう。

例題をチェック:選択肢がすべて名詞

The doctor gave Mr. Wilson strict ------ to get a lot of rest and refrain from smoking.

(A) remedies  (B) prescriptions  (C) instructions  (D) cures


「医者はウィルソン氏に、休養を十分にとって喫煙を控えるように言った」

主語が doctor であることに惑わされないようにしましょう。選択肢はすべて医療に関係あるものですが、ポイントは空所の前の strict です。instructions 以外の名詞は strict と合いません。よって、正解は(C)。remedy は「治療法」、prescription は「処方箋」、cure は「医療、治療」。

ポイント3
 空所のあとの語句から判断する。→
  前置詞句が続いているかを見る。
 不定詞や分詞に修飾されていないかをチェックする。

空所のあとに前置詞が続いているのか不定詞なのか、あるいはほかの語句なのかなどによっても、あてはまる名詞が限定されてきます。ただし、文全体の意味を捉えることは最も重要なことです。意味をつかまずに形だけで考えると間違えてしまいやすいので注意しましょう。

例題をチェック:選択肢がすべて名詞

One ------- of the contract concerns late delivery charges.

(A) party  (B) signature  (C) copy  (D) provision


「その契約書の条項のひとつに、遅配の違約金に関することがある」

空所のあとの of the contract の部分までで判断しようとしても正解は出せません。late delivery charges を読んで初めて、「条項のことだ」と判断できます。正解は(D)です。

ポイント4
 選択肢が似通った名詞の場合→
  意味のニュアンスや用法で判断。
 文全体の意味にニュアンスと用法を合わせる。

日本語では同じ意味になる名詞でも、英語ではニュアンスや用法がまったく違う名詞もあります。こうした名詞は、日本語で考えても正解は出せません。日頃から、類義語辞典や英英辞典などで意味や用法の違いをチェックしておきましょう。

top

3.意味から攻略するパターン2:選択肢がすべて動詞

続いて、選択肢がすべて同じ品詞の出題パターンで、すべて動詞の問題の攻略法を考えていきましょう。選択肢がすべて名詞のときと同じように、文法的に考えても正解には行きつきません。意味で判断しましょう。

ポイント1
 主語から動詞を決定する。→
  同じ意味合いの動詞でも、主語によって使える動詞が限定される。

日本語の語義ではまったく同じであっても、主語によって、使える動詞と使えない動詞が限定されます。次の例題で考えてみましょう。

例題をチェック:選択肢がすべて動詞

Prominently displayed monitors ------- the passengers to find their gates.

(A) assist  (B) aid  (C) subserve  (D) cover


「掲示板が目立つ場所にあるため、乗客たちは自分のゲートがよく分かる」

選択肢の動詞は、いずれも日本語では「助ける」と訳せるものです。この文の主語は Prominently displayed monitors で、その中心となる名詞は monitors です。これが「物」であることがポイントです。

この文では、aid しか使えません。aid は主語が物の場合にしか使えない動詞です。逆に、assist は「人が誰か[何か]を助ける」という意味なので、主語が「物」のときには使えません。subserve も cover も主に「人」に対して使う動詞です。

文の意味は、直訳すると「目立つ場所にある掲示板は、乗客たちがゲートを見つけるのを助けている」となります。

このように、日本語の語義だけで考えると動詞の違いは判断できません。その動詞の真の意味合いと用法を知っておく必要があります。英英辞典や英語の語義の説明もしている語彙力養成の教材などを使い、用法もしっかり学習しておきましょう。

ポイント2
 目的語や副詞で判断する。→
  目的語や副詞で使用が限定される動詞もある。
 動詞のあとの内容もしっかりチェックしよう。

ポイント1のように主語によって限定される動詞もあるが、主語が同じであっても、目的語や副詞によって使われる動詞が限定されることもあります。例で見てみましょう。

【例】
That magazine ran his article in full on Page 24, in the lifestyle section.
「その雑誌は、24 ページのライフスタイル欄に彼の記事をすべて掲載した」

That magazine covered the scandal thoroughly with a three-part report.
「その雑誌は、その汚職事件を3回にわたって完全報道した」

2つの文とも主語は同じ The magazine です。しかし、動詞の ran と covered の入れ替えはできません。

上の文では his article がポイントで、ran his article とは言えますが、covered his article とは言えません。下の文は thoroughly がポイントです。That magazine ran the scandal とは言えますが、副詞の thoroughly があると、covered しか使えません。

これは主語が同じでも使える動詞が限定される例です。

ポイント3
 空所に続く語句から判断する。→
  名詞が直接続いていれば「他動詞」があてはまる。
 前置詞句が続いていれば「自動詞」があてはまる。

動詞には、あとに目的語を必要とする他動詞と、単独で意味を表すことができる自動詞があります。

選択肢がすべて動詞で、空所のあとに名詞あるいは名詞句が続いていれば他動詞があてはまり、前置詞があれば自動詞があてはまります。

下の例文で考えてみましょう。

例題をチェック:選択肢がすべて動詞

Please ------- all "No-smoking" signs within the stadium.

(A) look  (B) stare  (C) glance  (D) observe


「スタジアム内は禁煙となっておりますのでお守りください」

空所のあとを見ると、前置詞がなく all "No-smoking" signs という目的語が続いています。したがって、他動詞があてはまります。observe のみが他動詞で、ほかは、look at ...(…を見る)、stare at ...(…をじっと見る)、glance at ...(…をちらっと見る)のように、すべて前置詞の at を必要とします。正解は(D)です。

自動詞・他動詞って?

では、自動詞と他動詞はどのように見分ければよいのだろうか。すべての動詞を区別して覚えるのは不可能です。自動詞と他動詞の両方の用法を持っている動詞も多いが、おおむね次のように覚えておくとよい。
自動詞 = 相手や物がなくても行為が成り立つ動詞
他動詞 = 相手や物がないと行為が成り立たない動詞

また、自動詞と他動詞の区別が紛らわしいものも多い。そうした紛らわしい動詞は出題されやすいので、まとめて覚えておきましょう。

TOEIC に頻出の紛らわしい他動詞

approach「…に近づく」
  → to や forward は付きません。
attend「…に出席する」
  → at は付けません。ただし、「…に注意する」という意味では attend to ...となります。
consider「…について考える」
  → about などは付けません。
disclose「…を公開する、発表する」
  → about や on などは付けません。
discuss「…について議論する」
  → これも同様に、about は不要です。
enter「…に入る
」  → into や in、to などを付けません。
exceed「…を上回る、しのぐ」
  → over などを付けません。
marry「…と結婚する」
  → with などを付けません。
mention「…について話す」
  → about は不要です。
reach「…に到着する」
  → to や at は付きません。
resemble「…に似ている」
  → to や with は付きません。

他動詞と間違えやすい自動詞

あとに前置詞が続くので注意しましょう。
agree with ...「…に同意する」
  → ...の部分には「人」がきます。
agree to ...「…に同意する」
  → ...の部分には「意見など」がきます。
apologize to ...「…に謝罪する」
  → ...の部分には「人」がきます。
apply for ...「…に申し込む」
  → ...の部分には「仕事」などが続く。apply to ...(…に応用する)という表現もあります。
complain「不満を言う」
  → あとに続く語によって about, to, of を伴う。
graduate from ...「…を卒業する」
  → ...には学校名などがきます。
listen to ...「…を聴く」
 → ...の部分には「人」や「物」がきます。
object to ...「…に反対する」
  → ...の部分には「事柄」がきます。
refer to ...「…に言及する」
  → ...の部分には「事柄」がきます。

top

4.意味から攻略するパターン3:選択肢がすべて形容詞・副詞の場合

ここでは、選択肢が形容詞・副詞になっているものを見ていきましょう。出題パターンには、すべてが形容詞あるいは副詞というのはそれほど多くなく、2 種類が混合していることが多いので、文の意味をつかむことが最重要事項です。

ポイント1
 語尾が-ly の語に注意する。→
  -ly で終わる語のほとんどは副詞。
 -ly で終わる形容詞は少ないので覚えておく。

副詞には語尾が-ly で終わるものが多くあります。そして、形容詞に-ly が付くと副詞になるのがふつうです。ただ、形容詞に-ly が付いて別の意味の形容詞になるものがあります。こうした形容詞は、TOEIC では紛らわしい誤答としてよく使われます。下の例で見てみましょう。

例題をチェック:選択肢がすべて形容詞・副詞

The ------- highway cut straight across the desert from the city to the mountains.

(A) elderly  (B) likely  (C) chilly  (D) lonely


「その孤立した道路は、砂漠を横切って町から山までまっすぐに走っていた」

選択肢の語にはいずれも、語尾に-ly が付いています。そして、それぞれ elderly(年配の)、likely(ありそうな)、chilly(肌寒い)、lonely(孤立した)という意味の形容詞です。語尾に-ly があるからといって副詞だと思いこむと文全体の意味が通らずに、正解を求めることができません。

この中で、lonely だけが highway(幹線道路、主要道路)を修飾できる形容詞です。正解は(D)です。

語尾が-lyで終わる注意すべき形容詞

Chilly「肌寒い」 → chill には、名詞、動詞、形容詞の意味があります。
cleanly「きれい好きの」 → 「きれいに」という副詞もあります。
elderly「年配の」 → elder は「年上の、年長の」という形容詞。
kindly「親切な」 → kind(親切な)とほぼ同じ意味。
lonely「孤立した、寂しい」 → lone は「一人ぼっちの」という形容詞。
sickly「病弱な」 → sick は[病気の」という形容詞。

このほか、friendly(親切な、友好的な)のように、名詞に-ly が付いて形容詞になるものもあります。

ポイント2
 語尾の違いで意味が異なる形容詞をチェック。→
  文の意味と形容詞をしっかり合わせる。
 語法と意味の違いを確認しておこう。

同じ語から派生してできた形容詞でも、接尾辞によって意味が異なるものがあります。こうした形容詞は意味と用法を確実に理解しておきましょう。

【例】
comparable「比較できる」 → comparative「比較による」
considerable「相当な」   →   considerate「思いやりのある」
continual「よく起きる」 →   continuous「絶え間ない」
desirous「…を望んで」 → desirable「望ましい」
economic「経済の」 → economical「倹約の」
historic「歴史上有名な」 → historical「歴史の」
industrial「産業の」  →   industrious「勤勉な」
memorable「記憶に残る」 → memorial「追悼の、記念の」
momentary「瞬間的な」 → momentous「重大な」
respectable「尊敬すべき」 → respectful「丁重な」
sensible「分別のある」  → sensitive「感受性の強い」

ポイント3
 現在分詞と過去分詞を混同しないこと→
  現在分詞は「する側」の表現 過去分詞は「される側」の表現

選択肢に現在分詞と過去分詞が含まれていることがあります。この2つの意味と用法を混同しないようにしましょう。主語が「…する側」であれば現在分詞になり、「…される側」であれば過去分詞になります。

【例】
He is boring.「彼は退屈な人だ」 → 彼は飽きさせる側。
He is bored.「彼は飽き飽きした」 → 彼は飽きさせられる側。

混同しやすい現在分詞と過去分詞

boring「退屈な」 → bored「退屈した」
interesting「興味を引く」 → interested「興味を持った」
surprising「びっくりするような」 → surprised「びっくりした」
tiring「疲れさせる」  →   tired「疲れた」

-ly の有無で意味が異なる副詞に注意

close「接近して」 → closely「親密に」
full「まともに」 → fully「完全に」
hard「一生懸命に」 → hardly「ほとんど…ない」
high「高く」 → highly「大いに」
just「ちょうど」 → justly「正当に」
late「遅く、遅れて」 → lately「最近」
most「最も」 → mostly「たいていは」
near「近くに」 → nearly「ほとんど」
sharp「きっかり」 → sharply「するどく」
short「短く」 → shortly「すぐに、まもなく」

top

5. 文法から攻略するパターン1: 選択肢が派生形や派生語の場合

選択肢が4つとも同じ語の派生形や派生語(例えば confusion, confuse, confused, confusing など)になっている問題では、文法的にどの語形が適するのかを判断しなければなりません。
こうした問題では、まず次のことをサッとチェックしましょう。

最重要ポイント

空所の語は文の構造上何に当たるのか?

こうしたチェックポイントを基準にしながら攻略のポイントを考えていきましょう。

ポイント1
 主語はどこからどこまでか。
 その主語は単数を表すか。
 それとも、複数を表すか。

まず、出題文の主語を見極めること。そして、この際に、空所の直前の名詞に惑わされないようにすることが重要です。

【チェック1】空所の前が単数形の名詞であっても、主語全体が複数形であれば、動詞は複数を表すものになる。

【チェック2】空所の前が複数形の名詞であっても、主語の中心が単数形であれば、動詞は単数を表すものになる。

【チェック3】特に、主語の中心が動名詞のときは、必ず単数を表す。

例題をチェック:【チェック1の例】

Many of the people in that region ------- their living by farming.

(A) earn  (B) earns  (C) earning  (D) to earn


「その地方の多くの人たちは、農業で生計を立てている」

文頭から空所の直前までが主語です。空所の前に単数形の名詞(region)がありますが、主語の中心となる語は Many なので複数を表します。したがって、空所には「3単現の s」が付かない earn があてはまります。

例題をチェック:【チェック2の例】

One obligation of new employees ------- to fill out the appropriate tax papers.

(A) be  (B) is  (C) are  (D) being


「新入社員の責務の1つに所定の納税書類への記入がある」

空所の直前に employees という名詞の複数形があるが、主語の中心となる語は one obligation で単数を表すので、動詞は is になります。

Knowing two or more languages is a great asset.
(Knowing からlanguages までが主語で単数扱い)
「2か国語以上を知っていることは大きな財産である」

主語の見つけ方

「短文穴埋め問題」では、まず主語を見つけることが第一課題です。文は、主語と述語が分かれば意味が取りやすい。ここでは、ちょっとコーヒーブレークのつもりで、長い文での主語の見つけ方を考えてみましょう。

1.一般的な文

通常は、文頭から最初の助動詞あるいは動詞の前までが主語です。

Each computer in the office must be turned off at the end of the day.
「オフィスのコンピューターはいずれも、その日の最後に電源を落とすこと」

Each computer in the office が主語。前置詞句(in the office)を伴っていても、最初の助動詞(must)の前までが主語です。must be turned off が述部。

2.to 不定詞で始まる文

不定詞で始まっている文では、不定詞句が主語になっている場合と「副詞的用法の不定詞」が文頭に来ている場合があります。

to不定詞が主語
To qualify for reduced tuition is easy if you are a resident of the city.
市の住民であれば、学費減額の資格を得るのは簡単です」

To qualify for reduced tuition が主語。

副詞的用法の不定詞で始まる文
To qualify for reduced tuition, you must be a resident of the city.
「学費減額の資格を得るためには、市の住民でなければなりません」

you が主語。副詞的用法の不定詞に導かれる句です。

3.動詞の ing 形で始まる文

動詞の ing 形で始まる文では、動名詞が語句を伴って主語になっている場合と、分詞構文が文頭に来ている場合があります。

動名詞が主語
Crossing the street slowly would cause traffic to hold up.
「通りをゆっくり横断することは、車の往来を止めてしまうことになる」

動名詞のCrossing が主語。

分詞構文で始まる文
Crossing the street slowly, the old woman held up traffic.
「通りをゆっくりと横断し、その老婦人は車の往来を止めてしまった」

これはthe old woman が主語です。

4.疑問詞や接続詞で始まる文

疑問詞や接続詞で文が始まることがあります。こうした文では、疑問詞や接続詞に導かれる節が主語になるため、主語が長くなる傾向にあります。最初の節(疑問詞や接続詞に導かれる節)の中に動詞あるいは助動詞が含まれることになりますが、その動詞や助動詞は、文全体の述語ではありません。2つ目の動詞や助動詞が述部です。

接続詞で始まる文
That the yellow car was trying to drive through a red light was clear.
「その黄色い車が赤信号を突っ切ろうとしていたのは明らかだ」

疑問詞で始まる文
What the company needs right now is a competent sales force.
「その会社が必要としているのは、優秀な営業部隊である」

ポイント
  形容詞の位置と働きをチェックする。
→ 形容詞は名詞を修飾する。
現在分詞や過去分詞は形容詞の働きをする。

文の中での形容詞の位置や働きを知っておくと、空所にあてはまる語形と品詞がすばやく判断できます。

例えば、空所の前に冠詞の a や the、また代名詞などがあり、空所の直後に冠詞の付かない名詞が続いていれば、その空所には形容詞があてはまります。

例題をチェック:一般疑問文とその応答

Please provide us with your ------- time of arrival in your next e-mail.

(A) estimate  (B) estimating  (C) estimated  (D) estimation


「次回の E メールで、ご到着の予定時刻をお知らせください」

空所の前に your という代名詞があり、あとに冠詞の付いていない名詞(time)があるので、空所には形容詞があてはまります。正解は(C)です。

注意! ― 空所のあとの語が形容詞なら副詞があてはまります。

空所の前に冠詞があっても、あとが形容詞や動詞であれば、空所には副詞があてはまるので、注意が必要です。

Production couldn't match demand for the ------- popular music CD.
「非常に人気の出たその音楽 CD の需要に対して生産が追いつけなかった」

この空所には enormous ではなく副詞の enormously があてはまります。

分詞の働き

動詞の現在分詞(-ing 形)や過去分詞は形容詞の働きをする。ふつうの形容詞と同じように、名詞を修飾できる。

現在分詞とは ― 動詞の ing 形。動名詞と形は同じ。
過去分詞とは ― 動詞の原形に-ed が付いたもの、不規則変化するも のなど、いろいろな形がある。

分詞の形容詞的用法 現在分詞や過去分詞が名詞を修飾するとき、次のルールがあります。

  • 単独で使われると ― 前からあとの名詞を修飾する。

現在分詞
That movie had a very disappointing ending.
*disappointing が後ろの名詞を前から修飾
「その映画はエンディングが非常に失望するものだった」

過去分詞
All the audience at the theater showed disappointed faces.
*disappointed が後ろの名詞を前から修飾
「映画館の観客みんなはがっかりした顔をしていた」

  • 語句を伴って使われると ― 後ろから前の名詞を修飾する。

現在分詞:the water filling the street 「道路にあふれ出している水」

過去分詞:the street filled with water 「水があふれ出した道路」

ポイント! 現在分詞は「…する側」を表し、過去分詞は「…される側」を表す。

top

6.文法から攻略するパターン2:選択肢が前置詞や接続詞の場合

選択肢に前置詞や接続詞が並んでいる問題は、解き方のルールが分かれば正解が出しやすくなります。こうした問題の攻略法を考えていきましょう。

ポイント1
選択肢に接続詞と前置詞が混ざっていたら ― その1
→ 空所のあとが「節」か「句」かをチェックする。
「句」であれば空所には前置詞、「節」なら接続詞。

選択肢に while, during, as, when のように、接続詞と前置詞が混在している問題があります。こうした問題では、まず、空所のあとが句なのか節になっているのかをチェックします。

― いくつかの語が集まって、ある品詞に相当する働きをするもの。

― 文の一部を構成する語の集まりで、<主語+述語>を持っています。

空所のあとが<主語+述語>の節の形になっていれば、空所には接続詞があてはまります。句であれば前置詞があてはまります。

例題をチェック:選択肢が前置詞や接続詞の場合

Students are not advised to sign up for the survey of Western civilization course ------- they are prepared to work hard.

(A) despite  (B) unless  (C) whether  (D) except


「一生懸命に勉強する心構えがないのであれば、西欧文明概論の受講は勧められない」

空所のあとに<主語+述部>の「節」が続いています。空所には接続詞があてはまります。despite と except は前置詞。unless と whether が節を導く接続詞。前後の意味のバランスから、「もし…でなければ」と逆接を表す unless が適切です。(B)が正解。

よく使われる前置詞(句)と接続詞

次の前置詞と接続詞は、紛らわしい選択肢としてよく使われます。

 
前置詞 接続詞
…しているあいだ during while
…だけれども despite, in spite of though, although
…の(する)前に prior to before
…の(した)せいで due to, because of because
もし…でなければ without unless

ポイント2
選択肢に接続詞と前置詞が混ざっていたら ― その2
→ 「相関接続詞」を疑ってみる。

both ... and ~(…も~も両方とも)などのようにセットで使われる表現はよく出題されるので、意味と用法をよく覚えておきましょう。

He can speak both Japanese and English fluently.
「彼は日本語も英語も両方とも流暢に話せる」

You should either work overtime tonight or come early tomorrow.
「君は今夜残業をするか明日早く来るかすべきだ」

He neither drinks nor smokes.
「彼は酒も飲まないし、タバコも吸わない」

That girl is not only pretty but also smart.
 *also はよく省略される。
「その女の子はかわいいだけでなく頭もよい」

ポイント3
選択肢がすべて接続詞だったら、
→ 主節と従属節の関係をチェックする。
順接か逆接か?

問題文が<節+節>の形で、選択肢もすべて接続詞のときは、2つの節の関係をチェックしましょう。つまり、前後が反対の意味になっているのか、原因や理由を表しているのかなどを判断します。

例えば、従属節が主節の理由になっていれば、as や because があてはまることになります。

例題をチェック:一般疑問文とその応答

------- pollution control equipment is costly to install, some industries hesitate to commit to its use.

(A) Although  (B) However  (C) So  (D) Because


「公害防止設備は導入する費用が高いため、その使用に二の足を踏んでいる 業界もある」

「コストがかかる」ことと「ためらっている」という文意から、順接だと考えることができます。つまり、Because が順接に合う接続詞なので、これがあてはまります。正解は(D)です。

なお、however は副詞で、接続詞ではないため、この空所には使えません。また、so は等位接続詞で、これも使えません。

TOEIC に頻出の接続詞の意味と用法


whenever 「…するときはいつでも」
as 「…するとき、…しながら」
since 「…して以来」
once 「いったん…したら」

原因・理由
since 「…である以上」
now that 「もう…だから」
seeing that 「…なので」

目的・結果
in order that 「…するように」
for fear that 「…しないように」

条件・譲歩
unless「…しなければ、…しない限り」
 *if ... not の意味です。

in case「…だといけないから」
suppose「…だとしたら」
provided, providing「もし…であれば」
 *if と同じような意味でよく使われます。

although「…だけれども」
 *通常、文頭にしか使われない。

though「…だけれども」
while「…なのに」
no matter how [what, where]「たとえ…でも」

top

7. 文法から攻略するパターン3:選択肢が複数の語句の場合

選択肢が、それぞれ複数の語句で成り立っている問題があります。こうした問題は、時制や仮定法、語順などを問う問題だと考えてよい。

ポイント
選択肢が複数の語句だったら、時制を問う問題かどうかをチェック
仮定法の問題かどうかをチェック

選択肢に< have [has]+過去分詞>や< had +過去分詞>などの語句が並んでいたら、時制を問う問題だと考えてよいでしょう。

例題をチェック:選択肢が複数の場合

The driver was in trouble when the police officer examined her license because he noticed it ------- several days before the traffic accident.

(A) will expire  (B) is going to have expired  (C) expires  (D) had expired


「警察官がその運転手の運転免許証を調べ、交通事故の数日前にその有効 期限が切れていることに気づいたため、彼女は面倒なことになってしまった」

時制の考え方

時制についてのチャート

図からも分かるように、事故が起きたのは「過去の B 点」の出来事であり、免許証の有効期限が切れたのはそれよりも以前のことなので、過去完了形で表すことになる。したがって、あてはまるのは、過去完了形である(D)の had expired となります。

時制問題によく使われる接続詞や語句

時制を問う問題では、次の語や語句もよく使われます。

before「…する前に」   until, till「…するまでずっと」
by the time「…するまでに」 since「…して以来」
once「一度…してしまえば」 no sooner ... than「…したとたん」
hardly [scarcely, barely] ... than「…したとたんに」

注意! ― 時制の一致の例外もチェックしよう

時制の一致というのは、主節の時制が過去または過去完了のとき、動詞に続く that 節の時制を主節に一致させることを言いますが、次のようなときは、時制の一致が行われません。

TOEIC では、次のような場合に時制の一致をしないものが多くあります。

【例】
He said that he will take a flight leaving tomorrow.
「彼は明日出る飛行機に乗ると言った」

主節が過去形で、あとに that 節が続いているので、原則どおりであれば、will take の部分は would take となるべきですが、ここでは「明日出発する」ということがはっきりしているため、未来形のまま使うのが自然です。よって時制の一致はしません。

ポイント2
仮定法の可能性もチェックしよう。→
  現在の事実と反する仮定は「仮定法過去」で表す
過去の事実と反する仮定は「仮定法過去完了」で表す。

仮定法の問題の例を見てみましょう。

例題をチェック:一般疑問文とその応答

People typically indicate that they ------- a new home if they won the top prize in a lottery.

(A) are buying  (B) would have bought  (C) will buy  (D) would buy


「人はよく、宝くじで1等が当たったら新しい家を買うと言う」

典型的な仮定法過去の文。People typically indicate ...のように現在のことを述べているのに、if they won のように if 節を使い、その中が won という過去形になっています。現在の事実に反する仮定を表しているので、「仮定法過去」の would buy があてはまります。正解は(D)です。
typically は「一般的に、大体は」、lottery は「宝くじ」。

仮定法過去完了の文

仮定法過去完了の文を見てみましょう。

Had the advertisements been ready for the June 3rd issue, it ------- would have been the first use of the new slogan.

「もし広告が6月3日発行までに準備できていれば、その号が新しいスローガンを最初に使ったものになっていたのだが」

この文では if 節ではなく、倒置構文を使って仮定法を表しています。if the advertisements been ready ...が倒置された形です。そして、主節には would have been が使われており、「仮定法過去完了」の文です。

仮定法の形

仮定法過去 = If +過去形, 主語+助動詞の過去形+動詞の原形

仮定法過去完了 = If +過去完了形, 主語+助動詞の過去形+完了形

that 節の中の仮定法現在

「仮定法現在」は、現在ではあまり使われませんが、次のような構文では現在でも見られ、TOEIC の英文の中ではよく使われています。

「提案・命令・要求」などを表す動詞+ that 節

advise、command などのように、提案や命令を表す動詞のあとに続く that 節の中では、主語や時制に関係なく、動詞は原形になります。イギリス英語では< should +動詞の原形>になることも多くあります。

【例】
The doctor advised that he refrain from drinking.
「医者は彼はもっと酒を控えるようにすべきだと言った」
*that 節の中の主語は he だが、refrain は原形です。

こうした働きをするのは、次のような動詞です。

【例】
advise「忠告する」
command「命令する」
demand「強く求める」
determine「決心する」
insist「主張する」
move「動議を出す」
order「命令する」
propose「提案する」
recommend「推薦する」
request「要求する」
suggest「提案する」
urge「強く要請する」

top

8.述語動詞の見つけ方

1つの文の中に複数の動詞があると、どれが文全体の述語に相当するのか、瞬時には判断しにくい。ここでは、複数の動詞から述語を判断するコツを考えてみましょう。

見つけ方1:「名詞を修飾する過去分詞」を見抜く

次の文で考えてみましょう。

2つとも動詞

The autograph signed by the famous singer became our treasure.
「その有名な歌手が書いたサインは私たちの宝物になった」

太字の2語は、いずれも動詞の過去形に見えます。しかし、signed のあとに by ...が続いていることに注目しましょう。signed の主語は the autograph ではありません。by the famous singer を伴って、前の名詞の autograph を修飾している「過去分詞の後置修飾」です。
また、別の角度から考えるのもよいでしょう。autograph は「サインする側」ではなく「される側」です。したがって「autograph は signed の主語にはならないだろう」と、意味からの判断をすることも重要なポイントの1つです。

こうしたことを考えて文全体を見ると、文頭から singer までが主語で、述語は became となります。文全体の主語は The autograph です。

このように、「動詞が名詞を修飾している形になっていないか」と常に考えを巡らせて文の意味を考えることが肝要です。

ここでは過去分詞の例で考えてみたが、現在分詞(動詞の ing 形)でも同様です。現在分詞は「…する側」を表す表現です。

見つけ方2:省略された関係代名詞を見抜く

目的格の関係代名詞はよく省略されます。すると、接続詞も関係代名詞もない1つの文の中に動詞が2つ出てくることになり、どれが述語なのかを判断しにくくなります。

このように関係代名詞が省略された文の主語と述語を見つけるコツを見ていきましょう。

The mayor announced the new city law the council approved.
市長は、議会が承認した新しい市の条例を発表した」

この文には過去形の動詞が2つあり、その前にはそれぞれ、The mayor、the council という主語が付いています。

名詞句に注目

ここでは、次のように、2つの動詞にはさまれて名詞句が2種類あることに注目しましょう。

The mayor announced the new city law the council approved.

the city と the council に注目しましょう。通常、このように the を伴った名詞句が続くことはないので、2つのあいだに何かが省略されていると考えます。ここには the council の前に which(または that)という関係代名詞が省略されています。the council approved という節が、先行詞の the new city law を修飾している形です。

関係代名詞の省略を見抜くことも動詞を見つけるコツです。

見つけ方3:原形不定詞や使役動詞の役割を見抜く

文の中に<動詞+名詞+動詞>という語順の語句があったら、知覚動詞や使役動詞ではないかと考えましょう。こうした動詞に続く目的語のあとには動詞の原形が続きます。

Jennifer said that she had seen a famous actor go into that house.
「ある有名な俳優がその家に入っていくのを見たと、ジェニファーが言った」
*知覚動詞には、ほかに look、hear、listen to、observe(観察する)、notice(気付く)、watch、feel などが挙げられます。

The police officers made the driver open the trunk lid.
「警官たちはその運転手にトランクのふたを開けさせた」
*make は「(誰々に)むりやり…させる」ということです。

Mr. Wilson had his secretary arrange his trip to New York.
「ウィルソン氏は秘書に、ニューヨーク出張の手配をしてもらった」
*have は「(誰々に)…してもらう」という意味合い。have は< have +目的語+過去分詞>の形になることもあります。
I'll have to have my car repaired. 「車を修理してもらわなきゃ」

help にも同じような働きがあり、目的語のあとに動詞の原形が続きます。

Will you help me move out of the apartment this Sunday?
「今度の日曜日にアパートを引っ越すのを手伝ってくれる?」

top


お便りお待ちしております。

ナラボー・プレスは、ユーザーにみなさまにとって便利で役に立つ英語学習サイトを目指しています。

こんな学習がしたい、学習素材が欲しい、というご要望がありましたらぜひ、ご連絡ください。

またはナラボー・プレスが掲載しているVOAの記事で分からない箇所があれば、お気軽にご質問ください。

お問い合わせはお問い合わせフォームからお願いいたします。

【お問い合わせフォーム:担当土屋】