カリフォルニアの青い空 ― 17.車を買う

赤井田拓弥がカリフォルニア州 Palm Desert にある College of the Desert に留学していたときに起きた、さまざまな出来事をエッセイ風に書いています。


この砂漠の町に到着した初日のショッピングでは、日本人の先輩たちに、アパートから10マイル離れたスーパーやデパートに連れて行かれ、その距離に面食らってしまった。

その後すぐに、アパートから1マイルほど離れた近くに、Safewayというスーパーや、Thriftyというデパートのような家庭雑貨店、マクドナルドやその他いろいろな店があることが分かった。

とは言え、毎日のように40度を超える気候の土地である。夕方になって陽が落ちたあとでも暑く、30度を下回ってくるのは深夜になってからくらいである。とても1マイルを歩いて往復しての買い物とかは無理であった。毎回人に乗せていってもらうわけにも行かないし。

そこで、やはり車を買うことにした。

先輩に手伝ってもらい、地元の中古車販売店をいくつか回った。そして、フォルクスワーゲンのビートルを千ドルで買った。当時はレートが1ドル300円だったから、約30万円に相当する。

30万円の中古車でも、今では安いと思えるくらいだが、当時、私は1か月200ドルくらいで生活していたので、千ドルは5か月の生活費に当たる。これで、私が日本から持ってきた金の大半が消えてしまった。

広いアメリカなので、それからの走行距離もかなりのものになったと思う。

車を買って半月ほどで、大学から10マイル離れた Indioという町(最初にバスを下りた町)に引っ越したので、通学だけで1日に40キロくらいは走ることになる。そして、私用やアルバイトなどで走り回るので、1か月に3,000キロくらいの走行距離になった。
当時のガソリン代が1ガロン(3.78リットル)50セントほどだったので助かっていたのである。1リットルあたり40円くらいか。

ほとんど雨が降らない地なので、ワイパーの具合がよくないことを調べずに買ってしまった。しかも、ワイパーの具合がよくないことに気づいたのは、4か月後。その年の暮れにサンフランシスコに行ったときだったのだ。

サンフランシスコからの帰り、大雨に降られた。具合の悪いワイパーをだましだまし使っていたら、パトカーに停められてしまった。切符を切られたが、それは「ワイパーを修理し、その修理証明書を工場に書いてもらい、それを1週間以内に裁判所に持っていくこと」という内容で、そのとおりにすれば、反則金は発生しないというものだった。

ただ、違反切符に Traffic Violation と書かれており、violationを「暴力」とか「侵害」という意味でしか理解していなかったので、ショックに感じてしまったのだった。

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