カリフォルニアの青い空 ― 45.学内新聞制作に参加する

 College of the Desert では、The Chaparral という学内新聞を週刊で発行していた。その制作スタッフとして参加できることになった。

 この制作スタッフとしては、大学のコースで Introduction to Journalism という授業を受けている、または担当教授の Dr. Roy Wilson の何らかの授業を取っている学生が参加できるのだった。
 私も Introduction to Journalism を受けていたので、教授に「新聞づくりに参加してみないか」と言われ、喜んでメンバーに加えてもらった。

 学内新聞は、毎週木曜日の午前中に、キャンパスのあちこちにある「新聞箱」に入れる。学生はその新聞箱の蓋を開け、学内新聞を取って読むという仕組みである。

 新聞作りの作業は1週間を通して次のような工程で進む。

金曜日 ― 前日(木曜日)に発行した新聞の反省会と次号の予定の編集会議。これには2時間程度を使った。侃侃諤諤の討論になるので、いろいろな表現が飛び交い、リスニング力アップに非常に助かった。私も、少しだけ意見を言うこともできた。

土曜日と日曜日 ― 1970年代には、アメリカはとっくに週休2日になっており、大学も休みである。

 月曜日 ― 記事が続々と入ってくる。スタッフが手分けして、その記事を入力する。1977年当時は、まだワープロもパソコンも一般的ではなかった。
 編集室にあったのは、スクリーンのないキーボードが3台とキーボード付きの編集機が1台、データを印画紙に書き込む機械が1台。そして、その印画紙を現像する現像室である。

 ほかに、印画紙を台紙に張り付けている台と印画紙の裏に溶かした蝋を塗り付ける機械があった。

 当時のことなので、リポーター役の学生が書いてくる記事は手書きだったりタイプライターで打ったりした記事である。データにはなっていない。

 それを新聞上に反映させるには、デジタル化する必要がある。
 まず、スクリーンの付いていないキーボートを使って、記事を入力する。スクリーンがないので、入力ミスなどは分からない。これには穿孔テープが付いており、スクリーンのある機会に穿孔テープをかけると、文字が表示される。

 穿孔テープというのは、幅が3センチ程度のやや厚手の紙テープである。記事の入力が終わったあと「出力」のスイッチを押すと、それに穴がポツポツ空いて出てくる仕組みになっている。

 次に、スクリーンの付いた編集機にその穿孔テープを通す。すると、キーボードだけの機械で入力された文字が、スクリーンに表示される。そのスクリーンを使って、入力ミスなどを修正していくのである。

 さらに、編集機から出てきた最終原稿のデータを、今度は印画紙に書き込む命令を入れる機械に通す。そこで、文字の大きさや書体などを決める。
 そうして印画紙に文字が印字されるのである。

 このように、記事の入力、修正、印画紙への印字、そして現像などの工程を、月曜日と火曜日に行う。

水曜日 ― 記事が出力された印画紙の裏に蝋が溶けている機械に通し、それを台紙に貼っていくのである。なぜか、私がレイアウトなどをまかされていくことになる。

 このことは次回に。

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