英語の satsuma は何という意味?

 

 今では、kimono、judo など、多くの日本語が英語として使われています。その中で、最初に英語になった日本語は何だと思いますか。

 英語辞書の最高峰とも言える Oxford English Dictionary(略して OED)によると、最初の日本語は1577年に採用された kuge(公家)で、次に、1588年に bonze(坊主)が収録されたそうです。Oxford English Dictionary は良い辞書ですよ。OED(おぉ、えぇでぇ)と言いますもんね。

 では、その『おぉ、えぇでぇ』に、satsuma という語が載っていますが、どういう意味でしょう?「サツマイモ」のことでしょうか。大文字の Satsuma は、もちろん「薩摩」のことですが、小文字の satsuma、つまり普通名詞には次のような語義が出ています。

  a type of small orange without seeds and with loose skin that comes off easily

 「簡単にむけるやわらかい皮のある、種なしの小さいオレンジの一種」という意味ですね。つまり「温州みかん」のことですね。without seeds は「種のない」ということですが、温州みかんにも種はあります。この語義を書いたイギリス人は、たまたま種のないみかんだけを食べたのでしょうね。「未完のみかん」だったのでしょう。

 幕末の生麦事件に端を発した薩英戦争(1863年)で、薩摩の人たちは西洋文明のすごさに感嘆し、また、戦争後の賠償交渉が思いの外うまく行ったことに感謝して、薩摩産のみかんをいっぱいプレゼントしました。イギリスと薩摩が戦後の講和を交わしたのが11月15日ですから、ちょうどみかんの収穫時期だったのでしょう。それ以来、イギリスの人たちは、みかんのことを satsuma と呼び始めたのだそうです。

 『ハリーポッター』にも satsuma が、みかんとして出てくるのだそうです。

 ちなみに、サツマイモは sweet potato と言います。

醤油は英語で soy sauce。

 また、英語で醤油のことを soy sauce、大豆を soy bean と言います。

 この soy は、鹿児島弁で醤油を差す「しょい([そい]と発音する人もいる)」が英語になったものだという話もあります。

 薩英戦争後の貿易で、醤油が「そい」として紹介され、醤油が soy となり、その原料である大豆が soy bean となったわけですね。

 それでは、醤油を使ったオヤジギャグ講座

 お寿司屋さんや日本料理屋で醤油の使い方がよく分からないような外国旅行者の人を見かけたら、こう言ってあげましょう。

 Let me show you how to use shoyu.

 それでは。

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