アメリカ映画で使われた表現 ― buzz the tower

アメリカ映画で使われた重要表現を学習しましょう。今回の表現は、1986年の映画 Top Gun 『トップガン』で使われた buzz the tower です。

アメリカ映画で使われた重要表現を学習しましょう。

 映画 Top Gun (邦題は『トップガン』)は、その年の全米興行成績1位を記録し、主演のトム・クルーズがトップスターの仲間入りを果たした映画です。
 この映画の公開後に海軍への志願者が激増したそうです。
 トム・クルーズが演じるピート・ミッチェルのコールサインである「マヴェリック(Maverick)」は、烙印が押されていない仔牛を意味します。そして、組織に属さない異端児のことです。

動画は、ここにあります。
https://learningenglish.voanews.com/a/5649822.html

字幕の表現を見ていきましょう。

Welcome to English @ the Movies – American Classics where we teach you American English heard at the movies.
「『映画の英語 ― アメリカの名作』にようこそ。ここでは、映画に使われたアメリカ英語について学習します」

The 1986 movie, “Top Gun,” is about a group of American military pilots training at the Gun Naval Fighter Weapons School.
「1986年の映画『トップガン』は、ガン海軍戦闘兵器学校で訓練を受けるアメリカ軍の操縦士のグループを描いたものです」
 training at the ~は「現在分詞の後置修飾」と言われるものです。あとに続く語句を伴って、前の American military pilots を修飾しています。
 train には、他動詞で「~を訓練する」という意味も、自動詞で「訓練を受ける」という意味もあります。ここでは自動詞です。
 他動詞の意味を使って being trained at the ~としても、文法的には正解です。

Student Pete “Maverick” Mitchell is a skillful pilot who sometimes ignores rules to have a little fun.
「生徒であるピート・「マヴェリック」・ミッチェルは、ちょっとしたいたずらで規則を無視したりする熟練の操縦士です」
 to have a little fun は、「目的」を表す不定詞句です。
 ignore は「意図的に無視する」という意味です。「うっかり無視する」は neglect を使います。

On one training flight, he makes a request to an air traffic controller.
「ある訓練飛行で、ある航空管制官に要求を出します」

Listen for the words “buzz the tower.”
「buzz the tower というセリフを聴いてみましょう」
 listen for ~は「~をじっくりと聴く」という意味合いです。

Tower, this is Ghost Rider requesting a flyby.
「管制官、こちらはゴースト・ライダー。接近飛行を要請します」
 requesting a flyby は、現在分詞の後置修飾になっています。
 flyby は「接近飛行」。すい星や隕石などが地球のすぐ近くを飛ぶことなどに使います。

Negative, Ghost Rider, the pattern is full.
「却下だ、ゴースト・ライダー。その着陸パターンが精一杯だ」
 full は「いっぱい」という意味で、the pattern is full は「その着陸パターンがルール上ぎりぎりのところだ」という意味合いです。つまり「その着陸パターンからはみ出すな」という意味合いになっています。
 映画の字幕では「着陸パターンを守れ」となっています。

No, no Mav, this is not a good idea.
「マヴェリック、ダメだ、ダメだ。無茶だよ」
 映画の字幕では「止めとけ」となっています。

Sorry, Goose, but it’s time to buzz the tower.
「悪いね、グース。今、管制塔すれすれを飛ぶんだ」
 buzz には動詞の意味も名詞の意味もあります。「虫が羽音を立てる、羽音」などです。そして、地面などすれすれのところを「羽音を立てて飛ぶ」という意味があります。
 映画の字幕では「塔にあいさつするんだよ」となっています。

Flying an aircraft low and close to the ground. A risky action.
「航空機を低く、地面すれすれのところで飛ばすのは危険な行動です」
 前半は動名詞句だけ、後半は名詞句だけですね。文の形にはなっていません。

In real life, a Navy pilot would probably be punished for buzzing the tower.
「実生活では、地面すれすれ飛行をやると、海軍操縦士は罰せられるでしょう」
 would probably be punished は仮定法ですね。
 be punished for ~は「~の罪で罰せられる」。
 動画の下にセリフが表示されますので、音声と確認しながら学習しましょう。

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