カリフォルニアの青い空 ― 34.For here or to go? の意味

 小学校からも英語の授業が始まった。そうした授業では特にスピーキングに力を入れている。そして、この For here or to go? という表現は、どの教科書にも出てきて習う。

 店内で食べるのか持ち帰るのかをたずねる文なのだが、では、なぜいちいちそんなことを訊くのだろうか。確かに、持ち帰る客には紙バッグに入れて渡し、店内で食べる客にはトレーに載せて渡す。なので、このようにたずねる必要はある。

 いっぽう、この For here or to go?は、実は、軽減税率と関係がある。
 日本でも、2019年10月から軽減税率が始まった。アメリカではずいぶん前からどの州でも採用していたと思う。テイクアウトは食料品なので、税率が低い。店内で食べると高い税率になる。考え方は日本と同じである。

 レジ係は、それを区別して処理しなければならないため、For here or to go? と訊かざるを得ないというわけである。
 私もレジ係を担当させられると、客に For here or to go? と訊き、返答に応じた税率のボタンを押していた。
 客の中には、to go と言っておきながら、店内で袋を開けて食べ始める人がいる。税金を少なく払うというチョンボである。このようなときは、その客のところに行って、税金の不足分をもらわなければならないのである。

 素直に税金の不足分を払う客もいたが、「じゃ、持って帰る」 と席を立って出て行く客がほとんどだった。

I’m dieting.

 ドーナツといっしょにコーヒーを注文する人も多い。砂糖が必要かどうかもたずねる。砂糖がたっぷりとグレーズされたドーナツを5つも6つも買っておいて、砂糖が必要かと聞かれ、No, I’m dieting. と答える人もいておもしろい。

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