「~してくださいますようお願いします」と「~していただきますようお願いします」

 
 メールなどに、よく「ご不明な点がございましたら、ご連絡いただきますようお願いします」という文言が付いてくることがある。これには、いつも違和感を覚える。

 「いただきますよう」が「いただけますよう」のこともある。これはかなりいけない。

 「(私がだれかに)ご連絡いただく」場合は「いただく」が正しい。しかし、上記のメール文の場合は、状況から考えて、主語は相手であるはずなので、「~していただく」は使えない。

 主語が相手の場合は「ご連絡くださいますようお願いします」が適切なのだ。

 なぜ「~していただく」がおかしい表現なのかは、短くしてみると分かる。

 まず、「ご連絡くださいますようお願いします」の「お願いします」を外すと、「ご連絡くださいますよう」となり、「ますよう」を外すと、主語が相手なので「ご連絡ください」となり、これには違和感がない。

 では、「ご連絡いただきますようお願いします」を同じように外していくと、「ご連絡いただきます」となる。
 この表現は、自分が主語だったとしても、きつい言い方に感じるはずだ。しかし、元々の主語は相手なので、意味としては「ご連絡いただけ」という命令になってしまい、これは論外な言い方になってしまう。

 したがって、「ご連絡いただきますようお願いします」は、誤用という結論になる。

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